【周辺】

アレクソン、ナンバーディスプレイを使いこなすDSU内蔵TA

TD503α
価格:51,200円

連絡先:株式会社アレクソン
    Tel.06-307-2799


 株式会社アレクソンは、ナンバーディスプレイ(※参照)に対応したDSU内蔵ターミナルアダプタ(以下TA)、「TD503α」を3月上旬より発売する。価格は51,200円。これまでにもナンバーディスプレイに対応したTAは数社より出ているが、「TD503α」はただ通知された番号を表示するだけではなく、番号通知機能を使いこなす機能が搭載されている。アナログ機能では定評のあるアレクソンだけに、ナンバーディスプレイだけでなく、アナログ回りにはこだわった作り。家庭での使い勝手の良さがセールスポイントの製品だ。

●ナンバーディスプレイ対応機能
 「TD503α」は100件の電話帳機能を持ち、3ポートあるアナログポート共通で利用する電話帳が40件、各ポートごとに20件が登録できる。この電話帳をもとに、特定の電話番号からの電話は指定のアナログポートを呼び出す(プライベート呼び出し)ことができる。仕事先からの電話はお父さんの書斎の電話、ボーイフレンドからの電話は娘の部屋の電話、というような呼び出しが可能になるわけだ。また、電話帳に登録してあるかどうかで、かかってきた電話の呼び出し音を変更することもできる。
 このほか、各ポートごとのタイマー設定転送機能を持ち、これにより出勤時間中の電話を携帯電話などに転送することもできる。発着信履歴機能も備えており、約250件の発着信履歴を保存する。番号を通知してこない電話の着信拒否(NTT側のサービス)にも対応している。

●アナログポート
 アナログポートは3ポートがそれぞれ独立回路を持つ設計となっている。アナログポートを3つ持つTA/ルータは多いが、ISDNでは同時に使えるのはアナログポート2つまでなので、従来製品はすべて回路そのものは2つで、切り替えて使う設計になっている。しかしこの場合、56kbpsモデムを接続すると2、3番ポートではスループットが出ないとか、切替のためのリレーでノイズが乗るなどの細かな問題が出る場合がある。
 また、FAX無鳴動着信機能も持つ。FAX無鳴動着信を利用するにはこれまでNTTのFAX通信サービス、Fネットを利用する必要があったが、「TD503α」ではTAがFAXの着信を自動識別し、呼び出し音を鳴らさずにFAXを受信できる。
 フレックスホン・疑似フレックスホン機能は、疑似フレックスホンの三者通話を除いてほぼフル対応している。

●その他のおもな仕様
 ソフトウェア「RVS COM Lite」添付により、FAXモデム無しでのFAX送受信ができる(Windows 95/NTのみ対応)。
 筐体には液晶ディスプレイのほか、マルチジョグダイヤルを装備。S/T点端子を2つ、データポート1つ、アナログポートを3つ備え、DSU機能は切り離し可能。通信速度は非同期38.4kbps、同期128kbpsまで対応。BACP、BOD(スループットBOD、リソースBOD、手動切替BOD)、PIAFSなどに対応している。フラッシュROM搭載でファームウェアアップグレードに対応。バックアップ電源としては、単3乾電池(6本)のほか、オプションで用意されるニッカド充電池も利用できる。また、新しくα-ALPHA3に対応、デジタル通信でも経済的な回線利用ができる。

※ ナンバーディスプレイサービスはNTTが2月1日より全国でサービスを開始する番号通知サービス(ISDNでも有料)。ISDNでナンバーディスプレイを利用するには、ナンバーディスプレイに対応したアナログポートを持つTAに電話機を接続する必要がある(デジタル電話の場合は、デジタル電話が番号表示機能をもっていれば、ナンバーディスプレイが利用できる)。

□アレクソンのホームページ
http://www.alexon.co.jp/
□製品情報
http://www.alexon.co.jp/product/td503/top.html

('98/1/29)


[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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