【業界動向】

連結純利益が51%減少
パソコン出荷台数は'92年度以来の前年実績割れ

　日本電気株式会社（NEC）は28日、'98年3月期の業績予想を下方修正することを明らかにした。また、パソコンの国内出荷台数も、'97年度の350万台から7%減の325万台に下方修正する。'97年10月予想時は、前年同期比6%増の375万台と予想していたが、'92年度以来、6年ぶりに出荷台数が前年実績を下回る見込み。

　連結純利益は'97年10月予想時の800億円を大きく下回り、前年同期比51%減の450億円に、単独の当期利益も前年同期比27%減の450億円となる見込み。売上高は連結5兆500億円、単独4兆1,500億円で、ともに前年同期比2～3%増となる見込みだが、'97年10月予想時の数字を下回る。

　NECでは、今回の下方修正の理由として、国内景気の低迷によるパソコン、ネットワーク機器の伸び悩みや、'97年11月以降のメモリ関連製品の価格下落による採算悪化などをあげている。

【'98年3月期業績予想】※（）内は'97年前年同期比
●単独

	売上高	経常利益	当期利益
'97年10月時	43,000	1,200	700
'98年1月時	41,500（3%増）	900（17%減）	450（27%減）

●連結

	売上高	税引前利益	当期純利益
'97年10月時	52,500	1,400	800
'98年1月時	50,500（2%増）	1,000（18%減）	450（51%減）

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9801/2802.html

('98/1/29)

[Reported by seino@impress.co.jp]