【業界動向】

ナビゲーション機能、無線通信機能、電話、オーディオなどが利用可能
音声入力、音声読み上げに対応

クラリオン、「Auto PC」を国内でも公開。国内向けは'99年

Clarion AutoPC '98/6月 発売(米国のみ)

販売価格:1,299ドル

連絡先:お客様相談室
Tel.0120-112-140



メインユニット  クラリオン株式会社は、米Microsoft社が提唱する、Windows CE 2.0ベースの「Auto PC」準拠の車載用コンピュータ「Clarion AutoPC」を6月から米国で発売する。販売価格は1,299ドル。

 開発コンセプトは「車載用マルチメディア端末」で、デザイン的には通常のカーステレオとほぼ同一だが、メインユニットに小型の液晶とCD/CD-ROMドライブ、コンパクトフラッシュスロット、カー用USB端子、IrDA端子、PCIバスなどを備える。
 ナビゲーション機能や無線通信機能、電話、オーディオなどさまざまな機能が利用可能で、携帯端末とのデータ送受信なども行なえる。また、今後発売予定の専用アプリケーションで音声録音やゲームにも対応するという。各アプリケーションはCD-ROMで提供される予定で、Windows CEのバージョンアップにも内蔵フラッシュROMの書き換えにより対応するという(CD-ROMまたはコンパクトフラッシュからインストール)。

 各機能は基本的に音声入力で利用する。入力結果も音声で読み上げられるため、運転中でも手や視線を動かさずに操作が可能で、安全性にも配慮されている。発表会場では、実際に「アドレスブック」と発音してアドレス帳を起動し、選択した住所までの道筋を「Turn Left」などの音声とともに、液晶に表示した地図でナビゲートするデモが行なわれた。


機能選択画面
【機能選択画面】

 また、緊急時に救急車やレッカー車の手配(エマージェンシーコール)が行なえる「セキュリティーシステム」や、「GPSユニット」、6枚組の「CD/CD-ROMオートチェンジャー」などのオプションも用意される。いずれも、接続には専用USBケーブルを使用する。本体とこれらのオプション一式を購入した場合の価格は、2,400ドル前後としている。

 クラリオン取締役社長、石坪一三氏は「カーマルチメディアを実現する、当社の“IN-CAR NET(インカーネット)”構想の一環」とし、「この分野のリーダーを目指す」と語った。
 なお、日本市場については「'99年に発売を予定しているが、本体サイズなど、仕様を大幅に変更する予定で、価格も未定」としている。



□クラリオンのホームページ
http://www.clarion.co.jp/
□製品紹介
http://www.clarion.co.jp/products/autopc/autopc1.html
□関連記事
【1/9】後藤弘茂のWeekly海外ニュース【CESリアルタイムレポート】
あなたのクルマと手のひらにPCを--Microsoftの新戦略
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980109/kaigai01.htm

('98/1/27)

[Reported by seino@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp