今回のExpoでは複数のG3アップグレードカードが出展されており、人気を呼んでいるが、G3アップグレードで一番注目を集めているのがNewer Technologyのブースだ。以前からPowerBook Duo用のドッキングステーションなどを作っており、ノート用のCPUアップグレードソリューションを提供しているのはNewer Technologyだけだ。
【お詫びと訂正】
9日付けの本記事中、PowerBook 2400用のCPUアップグレードが「ドック方式による」とあるのは「ドーターボードによる」の誤りでした。ここにお詫びして、該当部分を訂正の上、再掲載訂正いたします。なお、この誤りについては複数の読者の方よりご指摘をいただきました。ありがとうございました。
PowerBook 2400のG3アップグレードには来場者の関心も高く、人の切れる間がない |
展示会場ではリリースの出ていないPowerBook 2400用のCPUアップグレードカードと2400専用のドッキングステーションを展示していた。ドーターカードによるアップグレードはG3(正式名称PowerPC 750、以下同)の240MHzにアップグレード、1MBのバックサイドキャッシュも搭載している。
ドックは2400専用で、ADB、シリアル、外部ディスプレイ、25ピンのSCSIのポートを備えている。まだ初期のエンジニアリングサンプルで、筐体の表面加工などはしていないが、製品版ではPowerBookの色、質感に合わせるという。いずれも価格は未定だが、幕張で2月18日から開催されるMACWORLD Expo/Tokyoにも出展、その時期には価格も決まっているということなので、2400ユーザーは幕張でNewerのブースをチェックするとよいだろう。
2400用のドック。 | 2400用ドックの背面。 | 2400本体に装着する側。筐体表面の質感は、製品版ではPowerBookとぴったり合うようになるとのことだ。 |
デスクトップ用のG3プロセッサアップグレードカード「MAXpowr G3」シリーズは、PowerMac 6100/7100/8100専用のものと、純正機のほかにUMAXやPower Computingの互換機もサポートするものと、ふたつの製品ラインがあり合わせて6製品が5日に発表されている。どのくらいパフォーマンスが向上するかは製品によりやや差があるが、たとえば6100/7100/8100用のもので、元の性能の6~8倍の高速化が可能であるという。互換機用のものは275MHzのものが今回発表されているが、既存製品2製品も合わせ、以下に8製品を表で示す。
対応機種 | クロック | バックサイドキャッシュ | 想定市場価格 |
---|---|---|---|
6100用 | 210MHz | 512KB | $499 |
7100/8100用 | 210MHz | 512KB | $599 |
6100用 | 240MHz | 1MB | $699 |
7100/8100用 | 240MHz | 1MB | $799 |
クロック | バックサイドキャッシュ | キャッシュバス | 想定市場価格 |
---|---|---|---|
275MHz | 1MB | 275MHz | $1,999 |
275MHz | 1MB | 183MHz | $1,549 |
250MHz | 512K | 127MHz | $1,099 |
266MHz | 1MB | 177MHz | $1,995 |
□Newer Technologyのホームページ
http://www.newertech.com/
□MACWORLD Expo/Tokyo98のホームページ
http://www.idgexpo.com/MACW/macindex.html
□MAXpowr G3製品情報
http://www.newertech.com/products/g3.htm
□関連記事
【1/8】MACWORLD Expo/San Francisco現地レポート インデックス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980107/macw_i.htm
('98/1/9)
[Reported by hiroe@impress.co.jp]