【イベント】

MACWORLD Expo/San Francisco 会場レポート 2日目

DVDサポートに注目が集まるMac OS 8.1

'98/1/6~1/9開催(現地時間)
開催地:サンフランシスコ

Moscone Convention Center北会場入口  開催2日目のサンフランシスコは雨模様だが、展示会場は多くの人で賑わっていた。幕張でのMACWORLD Expo同様、小さな子どもを連れた人など家族連れが目に付く。女性が多いのも日本と同様だ。2日目以後は、展示会場から、このExpoで発表された注目製品のレポートなどをお送りする。



●DVDサポートに注目が集まるMac OS 8.1

Mac OS 8.1のコーナーのブース説明員のカンペ? このリストにあるLaserWriter 8.5.1がIPをサポートしたプリンタドライバだ。
Mac OS 8.1では一目見てわかるような変更点はないために、主な新機能はプレートで説明されている。
 予想を超える売れ行きとなったMac OS 8の成功を受けて6日に発表されたMac OS 8.1(以下8.1)は、ルック&フィールなどの目につく部分の変更はほとんどないが、新しいディスクフォーマットの採用、DVDサポートなど、新しいシステムコンポーネントを含む重要な新機能が搭載されている。

 8.1で採用されたディスクフォーマット、HFS Plus(Hierarchical File System Plus)は、現在のHFSフォーマットではアロケーションブロックの数が65,535までに制限されているが、HFS Plus(Mac OS Extended Formatとも呼ばれる)ではこの上限が、一気に42億9千万まで拡張される。このHFS Plusフォーマットの採用により、今後リリースされるファイルマネージャでひとつのボリューム(Windowsでいうパーティション)に飛躍的に多くのファイルを置くことができるようになり、ボリュームサイズもテラ単位までサポートされるという。また現状のファイルマネージャでも、小さなファイルを効率的にディスクに収めることができる(HFS Plusで再フォーマットすることが必要)。

 DVDサポートは8.1の目玉といって良いだろう。DVDとDVD-ROMのインタラクティブゲームなどを再生するDVD Universal Disk Format(UDF)が新たにサポートされた。DVDサポートについて初日の基調講演で「RIVEN」の開発者、RAND K.MILLER氏が「これでCD-ROM 5枚組とかのソフトがDVD-ROM 1枚に収められる」と述べたように、DVDサポートとHFS Plusの採用は、マルチメディアのさらなる発展をOSから支援する新機能と言えるだろう。

 また、8.1ではMicrosoft Internet Explorerを初めて標準ブラウザに設定している。OSにバンドルされるIEのバージョンは6日に公開された4.0ではなく、3.01だ。'97年夏のMicrosoftとの提携以後はMac OS CD-ROMにIEは収録されていたものの、インストールはオプション扱いだった。ただしNetscape Navigator 4.04も引き続きバンドルされる。デフォルトでどちらがインストールされるかの地位が入れ替わった形だ。

 インターネットのサポートという面ではもうひとつ、アップルのJava VM(Vertual Machine)の最新バージョン、MRJ 2.0がOSに含まれている。MRJ 2.0は既にリリースされているが、OSに標準で搭載されるのは8.1からとなる。MRJ 2.0はSun Micosystems社のJDK(Java Development Kit) 1.1.3 Java VMをサポートしており、Sunの「100% Pure Java」の適合テストをパスしている。

 また、目立たないがユーザーにとってメリットが大きいと思われるのがPC Exchange 2.2の搭載だ。PC ExchangeによりMacでWindowsのファイルを読むことができる。これまではWindows 95のロングファイルネームがサポートされていなかったが、これが新たにサポートされた。これでMacとWindows 95でファイルをやり取りするためにWin95でファイル名を8.3形式でつけていたようなユーザーも、わかりやすい長いファイル名をつけることができるわけだ。

 以上のほか、新しく最適化されたバーチャルメモリやディスクキャッシュシステムによるパフォーマンスの向上、Open Transport 1.3の搭載、IPをサポートしたプリンタドライバ、そしてもちろんバグフィックスなど、かなり多くのバージョンアップが施されている。

 8.1の動作条件としては、PowerPCと68040を搭載したMacintoshでメモリは最低16MB以上となっている。リリース時期は、米国とカナダでは、2月とアナウンスされている。Mac OS 8の既存ユーザーにたいしてはWebダウンロードによる無償アップグレードが提供される。CD-ROMのフルインストールパッケージは19.95ドルで提供される。また、Appleのリリースによれば2月中旬からの新機種にはプリインストールされるとあり、どうやら2月に開催されるMACWORLD Expo/Tokyoでは新しいMacintoshにお目にかかれそうだ。

 なお、各国のローカライズ版については、4月のリリースが予定されている。


Appleブースで一番人気だったのが、やはりDVD関連の展示だ。ここはQuickTime 3.0のコーナーだが、「DVD Solutions for the Macintosh」と題してDVDプレイバックシステムののデモが行なわれており、人だかりが絶えない。 DVDプレイバックシステムの展示マシン。ハングして再起動中なのはご愛敬。手前の手が持っているのがDVDデコーダカードとDVD-ROMドライブのセット、「COOLDVD」のカタログだ。COOLDVDはElecede Technologies社の製品で、PC/AT互換機およびMacに両対応しているPCIバス用のDVDデコーダカード。PCI 2.1に対応している(MacintoshではG3機から2.1に対応した)。ただし展示にはDVD-RAMが使われている。 AppleブースでDVDプレイバックシステムの展示に使われていたDVD-RAMドライブ。Software Architects社(#3153)でも展示されており、こちらではカタログが置いてある。ドライブは日立の製品で、3~4週間のうちに出荷開始予定だという。価格は800ドル台を予定している。I/FはATAPIとSCSI-2のモデルがある。 こちらはMac OS 8.1のコーナーの「DVD Authoring for the Macintosh」の展示。こちらも人垣が切れない人気だ。デモしているのはSonic Solutions( http://www.sonic.com/ )のDVDイメージファイルを作るDVDマスタリングソフト「DVDit!」。

□MacOS 8.1のページ
http://product.info.apple.com/pr/press.releases/1998/q2/980106.pr.rel.macos8.1.html
□MACWORLD Expo/San Franciscoホームページ
http://www.macworldexpo.com/mwsf98/index.html
□Macworld/Pro Conference情報ページ
http://www.macworldexpo.com/macworldpro/frame.html
□関連記事
【1/8】MACWORLD Expo/San Francisco現地レポート インデックス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980107/macw_i.htm

('98/1/8)


[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp