キヤノン株式会社は、独自のデジタルカメラ用画像フォーマット「CIFF(Camera Image File Format・シーアイエフエフ)」を発表。旭光学、オリンパス、カシオなど20社と合同で、CIFFの標準化を推進する「CIFFフォーラム」を設立し、規格統一を呼びかけていくという。
CIFFの規格書は、当面フォーラムの参加メンバーに限定して開示される。参加メンバー各社は、今後発売予定のデジタルカメラの画像フォーマットをCIFFに統一し、将来的にはプリントラボ・サービスなども行なっていくとしている。
「CIFF」はキヤノンのデジタルカメラ「PowerShot 350」に採用されているフォーマット。JPEG(JFIF対応)方式に準拠しており、「Photo Shop」などの画像処理ソフトでは、通常のJPEGファイルとして認識される。
デジタルカメラの画像フォーマットとしては、米Eastman Kodak社の「Flash Pix」、富士フイルムの「Exif」などが発表されているが、キヤノンでは「現状では、対応ソフトが限られるFlashPixよりも汎用性が高く、ファイルサイズの点でも有利」としている。また、「Exifと比較して、ディレクトリ構成などが厳密に定義されている」とし、互換性のメリットも強調した。
なお、富士フイルムでは本誌の取材に対し、「規格の詳細が解らないので何とも言えないが、現在はフォーラムに参加する予定はない」とコメントした。
□キヤノンのホームページ
(12月25日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.canon.co.jp/index-j1.html
('97/12/25)
[Reported by seino@impress.co.jp]