【業界動向】

　株式会社CSKと株式会社セガ・エンタープライゼスは、株式会社アスキーに資本参加する。

　アスキーは1,100万株の新規株式を第三者割り当て増資の形で発行し、CSKおよびセガの代表取締役会長 大川功氏、アスキー社長 西和彦氏、アスキー専務取締役 廣瀬禎彦氏、および日本興業銀行に割り当てる。引き受け価額は870円で総額は95億7,000万円となる。払い込み期日は'98年1月16日。

　引き受け数は、CSKが550万株、セガが350万株、大川氏が100万株、西氏が60万株、廣瀬氏が30万株、興銀が10万株。

　資金の用途として、35億円を新規事業である教育事業へ、35億円をゲームソフト開発に当てるとしてしている。

　同時にアスキーでは、株式会社アスキー ビジュアル エンタテインメント、米ASCII OF AMERICA社などの子会社や投資先の償却を決め、151億円の特別損失を計上。当期の業績予想を下方修正した。

　また、今回の資本提携に伴い、CSKおよびセガの代表取締役会長 大川功氏がアスキーの特別顧問に、アスキー専務取締役の廣瀬禎彦氏がセガの特別顧問に就任する。

　CSKは資本提携の目的として、3社の事業の相乗効果を高めること、マルチメディア時代に向けて総合力を発揮するための基盤づくりをあげている。

　なお、日本証券業協会は店頭登録銘柄でアスキー株の25日中の取引を停止していた。これは投資家に情報を周知させるための処置。

□株式会社アスキーのホームページ
http://www.ascii.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ascii.co.jp/info/release/971225.html
□株式会社CSKのホームページ
http://www.csk.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.csk.co.jp/news/970063.html
□株式会社セガ・エンタープライゼスのホームページ
（12月25日現在、この情報に関する情報は掲載されていない）
http://www.sega.co.jp/

('97/12/25)

[Reported by date@impress.co.jp / funatsu@impress.co.jp ]