【その他】

新たにNECなどが参入、ソニー、蘭Philips Electronics社も引き続き参加
DVDの将来性、信頼性を強調

　DVDフォーラムは5日、第1回総会を開催した。今回の総会ではメンバー会社として、フォーラム発足当初の10社を大幅に上回る122社が参加し、「よりオープンな組織作りを目指していく」という。
　新たに参加したメーカーはNEC、富士通のほか、米Eastman Kodak社、米Intel社、韓国三星電子、オーディオメーカーのケンウッドなど。なお、9月に、DVDと互換性を持つ独自の書き換え可能なディスク規格を発表したソニー、蘭Philips Electronics社は引き続きフォーラムに参加しており、同陣営の三菱化学、リコー、ヤマハも新たに加わった。

　フォーラムの運営組織は、ゼネラル・ミーティング（総会）、ステアリング・コミッティー（運営委員会）、技術事項を審議するテクニカルコーディネーショングループ、規格の制定作業を行なうワーキンググループなどから構成される。

　総会後に開催された発表会では、今後の方針としてDVDオーディオの規格策定のほか、ハードやソフトの検証を行ない、互換性が確認された製品に対してロゴマークなどを発行していく予定であることを明らかにした。
　また、現在のDVDプレイヤーの出荷状況については、'97年度中に、国内では30万～40万台との予測を示し、「当初の、50万～60万台という予測を下回った」ことを認めたが、「CDプレイヤーでさえ、初年度は数万台程度だったことを考えれば、DVDは明らかに出荷台数が多い」とし、「将来性が期待できる」ことを強調した。

　なお、記者側からの「ソニーが発表した独自規格への対応は」との質問に対しては、「フォーラムとして、言えることはない」として具体的なコメントを避け、「現在のDVD規格は、今回参加した122社の承認を得ており、互換性を始めとする技術的な信頼性も高い」とし、「ユーザーからも全面的に支持されるものと思っている」と締めくくった。

('97/12/8)

[Reported by seino@impress.co.jp]