日本電気株式会社(NEC)は、メモリコアを高速化する新技術「Virtual Channel Memory(VCM)」の開発を発表した。この技術により、PCなどのシステム性能を20%、グラフィクス性能を2倍に改善できるとしている。これは、メモリセルと入出力端子間に一時記憶領域(チャネル)を設けることで、データ入出力動作を高速化するもの。
読み出し/書き込み動作の間に、次のデータをチャネルに用意できるため転送効率が向上する。この技術はEDO DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、Rambus DRAM、フラッシュメモリ、マスクROMなど各種のメモリに応用が可能。NECでは2000年初頭には、NECのメモリ新製品の大半にVCMコア技術が採用されるとしており、「パソコンのメインメモリを含めすべてのメモリがこれに置き換わり、メモリのデファクトスタンダードになると考えている」と自信を明らかにしている。
VCMコア技術を使用する最初の製品は64Mbit SDRAMで、最大143MHzでのデータ転送が可能。'98年4月出荷にサンプル出荷の予定。
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9711/1802.html
('97/11/18)
[Reported by date@impress.co.jp]