米Quantum社は5.25インチIDEハードディスクの新製品「Bigfoot TX」シリーズを発表、IDEタイプでは現在最大の容量となる12GBモデルなど4製品を11月上旬より量産出荷する。
これは従来の「Bigfoot CY」の後継機種で、回転数が従来の3,600rpmから4,000rpmに高速化されたほか、UltraATAにも対応、ディスク1枚あたりの容量も従来の2GBから4GBに増量されている。
5.25インチドライブは現在主流の3.5インチドライブに比べてディスクの面積が大きく、密度に余裕があることから安価に大容量化することが容易な反面、速度性能面で不利というデメリットもある。こうしたことから、Quantumでは主に家庭向けPCのHDDとしてBigfoot TXの普及を図っていく考えで、既にコンパックやIBMが採用を予定しているという。また、今後Quantumが出荷するHDDは、全体の28~30%がBigfoot TXになるだろう、としている。
なお、現在使用されているPC/AT互換機の多くでは、BIOS上の制限により8.4GB以上のIDEハードディスクに対応しておらず、それを超える容量のHDDを接続するためには、マザーボード上のBIOSをアップデートする必要がある。既にAward社のBIOSでは対応したものが出荷されており、今後は他社製BIOSも順次対応していくことになるという。
製品名 | 4.0AT | 6.0AT | 8.0AT | 12.0AT |
容量(MB) | 4,018 | 6,028 | 8,037 | 12,056 |
記録面数 | 2 | 3 | 4 | 6 |
高さ(インチ) | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 1.0 |
平均シーク時間 | 12ms以下 | ← | ← | ← |
回転速度 | 4,000rpm | ← | ← | ← |
OEM向けサンプル価格 (日本国内向け) | 25,500円 | 35,000円 | 39,900円 | 48,300円 |
□米Quantumのホームページ
http://www.quantum.com/
□Bigfoot TXの製品情報
http://www.quantum.com/products/dpsg/bigfoot_tx/q_big_sp.html
('97/10/30)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]