【周辺】

大容量化と同時に高速化
12GBモデルの使用にはBIOSアップグレードが必要

米Quantum、容量12GBのUltraATA対応5インチハードディスク

Bigfoot TX '97/10/30 発表会開催

 米Quantum社は5.25インチIDEハードディスクの新製品「Bigfoot TX」シリーズを発表、IDEタイプでは現在最大の容量となる12GBモデルなど4製品を11月上旬より量産出荷する。

 これは従来の「Bigfoot CY」の後継機種で、回転数が従来の3,600rpmから4,000rpmに高速化されたほか、UltraATAにも対応、ディスク1枚あたりの容量も従来の2GBから4GBに増量されている。

 5.25インチドライブは現在主流の3.5インチドライブに比べてディスクの面積が大きく、密度に余裕があることから安価に大容量化することが容易な反面、速度性能面で不利というデメリットもある。こうしたことから、Quantumでは主に家庭向けPCのHDDとしてBigfoot TXの普及を図っていく考えで、既にコンパックやIBMが採用を予定しているという。また、今後Quantumが出荷するHDDは、全体の28~30%がBigfoot TXになるだろう、としている。

 なお、現在使用されているPC/AT互換機の多くでは、BIOS上の制限により8.4GB以上のIDEハードディスクに対応しておらず、それを超える容量のHDDを接続するためには、マザーボード上のBIOSをアップデートする必要がある。既にAward社のBIOSでは対応したものが出荷されており、今後は他社製BIOSも順次対応していくことになるという。

【主な仕様】
製品名4.0AT6.0AT8.0AT12.0AT
容量(MB)4,0186,0288,03712,056
記録面数2346
高さ(インチ)0.80.80.81.0
平均シーク時間12ms以下
回転速度4,000rpm
OEM向けサンプル価格
(日本国内向け)
25,500円35,000円39,900円48,300円

□米Quantumのホームページ
http://www.quantum.com/
□Bigfoot TXの製品情報
http://www.quantum.com/products/dpsg/bigfoot_tx/q_big_sp.html

('97/10/30)

[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]


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