【業界動向】

公取委、マイクロソフトへの調査への関心を表明



 公正取引委員会の矢部丈太郎事務総長は22日の定例記者会見で、米Microsoft社がWindows 95とInternet Explorerの抱き合わせ供給で米司法省から提訴されたことについて質問を受け「日本も何らかの形で事情聴取などをしなければならないと思う」と述べ、日本での販売方法についての調査への関心を示した

 調査の内容や方法については「未定で、内部で至急検討する」としたが、「Microsoftは日本市場でも力があり、ブラウザを組み込んでしまうと他のメーカーは競争上やっていけなくなる。消費者の選択も自由にならない。日本法人や取引き先のコンピューターメーカーなどから日本での契約の実態などを聞くことになるのだろう。違反があれば取り引きの強制をしないよう勧告する」と述べた。

 またMicrosoftのような国際的な企業に対しては「各国の独禁当局が連携するのが効果的」とも述べ、今後、米司法省などとの連携も考えていることを明らかにした。

 公取委の今回の意向表明はOSとブラウザーが一体化するとされる来年発売予定の同社の次世代OS「Windows 98」の販売戦略などにも微妙な影響を与えそうだ。

【関連記事】
【10/21】後藤弘茂のニュースサイトWatch「Microsoftピンチ! 司法省が提訴 ほか」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971021/kaigai02.htm

('97/10/22)

[Reported by date@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp