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S3、ノート用のメモリ混載グラフィックチップ

発表会のもよう '97/10/21 発表会開催


DuoViewデモンストレーション
 米S3社の日本法人は、都内で発表会を行ない、SDRAMを1チップ化したノートPC用グラフィックチップ「ViRGE/MXi」と、ビジネスデスクトップ向けのグラフィックチップ「Trio3D」を発表した。

 「ViRGE/MXi」は、Verge/MXと、独自に開発したシンクロナスDRAM「S3RAM」2MBを1チップ化したもの。メモリが内蔵された分、実装面積も小さくでき、ロジック=メモリ間のバンド幅が128ビットに広がり性能が向上している。また、消費電力も通常時で1W、デュアルディスプレイと3D機能を併用した場合でも2Wと、従来の約半分になっている。
 パッケージは256ピンの27×27mm PBGA。ソフトウェア、ピン配置ともMXと互換を保っており、1チップでWindows 98のデュアルモニター機能をサポートする「DuoView」、マクロビジョン社のDVDコピー防止技術なども継承されている。 現在、サンプル出荷が開始されており、量産出荷は'98年上半期の予定。1万個出荷時の単価は54ドル。

 「Trio 3D」は2D性能を重視しながら、ViRGE/MXの3Dエンジンをベースにしたビジネス向けの3D機能を持っている。また2つのビデオ表示に同時にアクセラレートできる電子会議向けの機能を持っている。インターフェィスはAGPとPCI。12月から、単価は49.95ドルを予定。ViRGEが3Dを重視したホーム市場向け、Trioはビジネス市場向けとなっている。

 なお、不足しているビジネス向け3Dソフトの普及をはかるため、2本のソフトウェアの提供も明らかにされた。これは、3D化されたエクスプローラー「VisiDrive 3D」と、Microsoft Officeなどに3Dコンテンツを組み込むアドイン「LiveWork 3D」。「VisiDrive 3D」は、OEMメーカー向けに12月出荷、価格は49.95ドル。「LiveWork3D」は'98年にWeb経由で直接販売される。価格は未定。

□米S3社のホームページ
http://www.s3.com/
□「ViRGE/MXi」のプレスリリース
http://www.s3.com/corporate/news/new_products/971015.htm

('97/10/21)

[Reported by date@impress.co.jp]


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