【周辺】

「CRTモニタ並み」の高輝度/高コントラスト
1,619万色の表示が可能

　富士通株式会社は、広視野角、高コントラストを実現するというMVA(Multi-domainVertical Alignment)技術を採用した15インチTFT液晶モニタ「VL-1500T」を12月初旬より発売する。標準価格は358,000円。接続方式には、一般的なCRTモニタと同じアナログRGBインターフェイスを採用し、最大1,024×768ドット、1,619万色での表示が可能となっている。表示色が一般的な1,677万色（24Bit）より少ないのは、「機構上の理由」という。

　MVA技術を採用したTFT液晶パネルでは、液晶中の分子配列が整えられており、従来のTFT液晶パネルより高視野角/高コントラスト/高速応答をなどを実現できるという。発表会場で見た限りでは発色も良く、コントラストも十分だ。視野角も上下／左右各160度と幅広い。

　富士通では、この「MVA液晶パネル」を液晶モニタの主力製品と考えており、主にデスクトップパソコン用モニタとして注力していく方針。ノートパソコンへの搭載に関しては「消費電力の問題から現状では難しいため、今後改良を進めていく」としている。なお、価格については「生産工程が短縮されており、量産が進めば従来型TFT液晶パネルより安価になる」という。

　このほか、DSTN液晶搭載の13.8インチ液晶モニタ「VL-1410SS」(228,000円)も10月末より発売される。接続方式は同じくアナログRGBインターフェイス。最大1,024×768ドット、4,096色の表示が可能となっている。

【主な仕様】

	VL-1500T	VL-1410SS
画面サイズ	15インチ	13.8インチ
液晶表示素子	TFTカラー液晶	DSTNカラー液晶
画素数	1,024×768ドット	←
表示色	最大1,619万色 (機構上1,677万色表示とはならない)	最大4,096色
輝度	200cd/平方メートル	200cd/平方メートル
コントラスト	300対1	20対1
視野角	左右160度、上下160度	左右60度以上、上下40度以上
応答速度	25ms	300ms
インターフェイス	アナログRGB (ミニDsub15ピン)	←
外形寸法	395(W)×387(H)×187.6(D)	390(W)×295(H)×182(D)
重量	約6kg	約4.6kg
消費電力	40W	38W
価格	358,000円	228,000円

□富士通のホームぺージ
http://www.fujitsu.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/news/1997/Oct/21-2.html

(`97/10/21)

[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]