米Cyrix社は、開催中の「Microprocessor Forum '97」で次世代のCPUコア「Cayenne」と、それを使用した機能統合型CPU「MXi」の概要を発表した。
Cayenne(唐辛子の意)は、15の新しいマルチメディア命令を持ち、3Dグラフィックス、DVD、3Dグラフィックスの処理に重点が置かれている。2つの浮動小数点演算ユニット、2つのMMX処理ユニット、64KBの1次キャッシュをそなえる。
Cayenneは、4つの浮動小数点演算と2つのMMX命令を1サイクルで処理する。これによりピーク時には1GFLOP以上の浮動小数点演算能力が実現される。たとえば、3Dグラフィックスの分野では、1千万メッシュ/秒という、Pentium IIの5倍以上のパフォーマンスを示すとしている。
MXiはCayenneをコアとしたプロセッサで、SDRAMの制御、AGPグラフィック、DVDの再生などの機能が統合されている。メモリバンド幅は2GB/秒と広く、AGPの能力はPentium IIの2倍に達するとしている。MXiは0.25ミクロンの5層ユニットで生産され、ダイサイズは90平方ミリ。MXiはPentium Rate(PR)300~400に相当する製品が、'98年第2四半期から生産される。
□米Cyrix社のホームページ
http://www.cyrix.com/
□Cayenneのニュースリリース
http://www.cyrix.com/corpor/press/1997/cayenne.htm
□MXiのニュースリリース
http://www.cyrix.com/corpor/press/1997/mxi.htm
('97/10/16)
[Reported by date@impress.co.jp]