日本サン・マイクロシステムズ株式会社は、「100% Pure Java Initiative」プログラムの実施についての発表を行なった。米Sun Microsystems社会長兼CEO スコット・マクネリ氏が同席したほか、賛同企業10社の代表も出席した。また、株式会社 東芝、株式会社 日立製作所、富士通株式会社からも賛同のメッセージが寄せられたことが紹介された。
プログラムの内容として、「100% Pure Java認定センター」の日本国内への来春設置、来年1月のテクニカルカンファレンスの実施などが明らかとされた。続いて、賛同各社が自社のJavaに関する活動を語り、「うちはすでに100% Pure Javaの製品を4本出しているから400%だ」、「うちは100% Pure Javaを120%の力でやります」などの積極的な発言が続いたが、実際の製品化への取り組みの進展には各社間で差が感じられた。
また、注目の米Microsoft社の訴訟問題については、マクネリ氏が「Javaが公開されてから800日の間に、ライセンスを結んだ117社のうち、116社はコンパチビリティを保っているのに、1社だけがFake Java(偽のJava)を作ろうとしている。Microsoftを訴えたのは、他の116社との契約の責任を果たすためであり、Sunの利益の確保をはかるものではない。」などと強く非難した。
JavaのISO化については「ISOの裁定を待っている状態だが、ISOの認証が得られるか否かにかかわらず、ISOの手順に従って標準化を進めていく。」と述べた。
◎賛同企業一覧:
アップルコンピュータ株式会社、株式会社シマンテック、株式会社ジャストシステム、日本アイ・ビー・エム株式会社、日本オラクル株式会社、日本ネットスケープコミュニケーションズ株式会社、ノベル株式会社、パワーソフト株式会社、ボーランド株式会社、ロータス株式会社
□日本サン・マイクロシステムズ株式会社ホームページ
http://www.sun.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sun.co.jp/Press/release/1997-10-14.html
('97/10/14)
[Reported by date@impress.co.jp]