【業界動向】

333MHz以上のSlot1、Slot2製品を出荷予定
モバイルPC用カートリッジの出荷なども発表

　インテル株式会社は14日、報道機関向けの「インテル アーキテクチャ プレスセミナー」を開催。新型のPentium II「Deschutes（デシューツ）」の概要を発表したほか、AGPのパフォーマンスのアピールや、各社のMMX対応ソフトの紹介なども行なわれた。

　「Deschutes」に関しては、'98年前半からSlot1のPentium II 333MHzを、'98年中旬には333MHz以上のSlot2の製品を出荷するという。また、'98年前半に、モバイルPC用カートリッジを出荷することも明らかにされた。

　Slot2コネクタに対応したPentium IIはミッドレンジ、ハイエンドのサーバ、ワークステーション用のCPUで、「現在のPentium Proに置き換わる製品である」ことを明言した。Slot1との違いは、最大4CPUをサポートするほか、バスクロックが100MHzとなる。2次キャッシュとCPUのアクセス速度もSlot1の2倍になり、CPUと同じクロック数になるという。なお、バスクロックについてはSlot1でも100MHz版が予告されている。

　一方、Slot1のPentium II 333MHzは「コンシューマー市場への浸透を図っていく」という。Slot1の製品は、「来年中には、MMX Pentiumの需要を上回る」としており、「'98年にすべてのPCセグメントへ、Pentium IIプロセッサを浸透させる」と締めくくった。

　なお、AGPについては、通常のグラフィックボードと対応ボードを比較し、ベンチマークテストなどのデモを行なったほか「AGPにより、3Dグラフィックスの性能は、'99年には現在の10倍に向上する」とアピールした。

【Pentium II仕様比較】

	Pentium II	次期 Pentium II プロセッサ (Deschutes)
		Slot1	Slot2
コアクロック（MHz）	300/266/233	333、333以上	333以上
製造プロセス	0.35ミクロン	0.25ミクロン
バスクロック	66MHz	66 または 100MHz	100MHz
マルチCPU対応	1～2		1～4
L2キャッシュクロック	1/2		1/4
L2キャッシュサイズ	512KB		512KB以上
出荷時期	出荷中	'98年前半	'98年中旬

□インテル株式会社のホームページ
http://www.intel.co.jp/

('97/10/14)

[Reported by seino@impress.co.jp]