【イベント】

とても静かな新宿

●T-ZONE新宿ソリューションセンター

　23:30に到着すると、すでに30人ほどの行列ができていたが、0:00の時点では、およそ100人ほどまで増えていた。0:00とともに販売を開始したが、カウントダウンなども行なわれず、行列は静かに進んでいった。

　T-ZONEでは、秋葉原のアップル館と同様、プレイステーションの抽選券を配布していた。

●ソフマップ新宿3号店

　T-ZONEで販売開始を見届けたあと、ソフマップへ移動。到着した0:15の時点で、100人ほどの行列ができていた。すでに販売は開始されているが、この後も行列の後ろに並ぶ人がぱらぱらと現われるが、こちらも静かな販売風景だった。

　ソフマップ新宿3号店では、9月26/27/28日の3日間、「Mac OS 8記念セール」を実施。Mac OS 8を購入したユーザーに、ルピーポイント8%還元のほか、プレゼントは、プリンタ、スキャナ、デジカメなどの周辺機器を8名に、先着3,000名に革製ウォレット、先着1,000名にMac OS 8マウスパッドなどもりだくさん。深夜販売では、販売本数は数百本といったところだろう。3,000名までならまだまだ余裕だ。

●Macユーザーの声

　ジョブズの復活以来、なにかとお騒がせなAppleだが、Macユーザーのみなさんはどんな風に受け止めているのだろうか。販売待ちをしているMacユーザーの方にお話を聞いてみた。

　Mac歴5年という男性は、「Windowsを使おうとは思わない。いろいろ言われているけど、Appleくらいの規模の会社になると、そう簡単にはつぶれない、というかつぶせないから、大丈夫だと思う。Rhapsodyが出たら、やっぱり使ってみたいから買うと思うけれど、アプリケーションの対応の問題もあるし、しばらくはMac OS 8と切り替えて使うことになるだろう」とのこと。お話を伺ったのは、たまたまかもしれないがホビー主体の個人ユーザーの方が多かったが、Appleの将来についてはわりあい楽観的な印象を受けた。また、Windowsとの比較では、「やはりMacが使いやすい」との声が圧倒的。マイクロソフトやWindowsを感情的に「きらい」という声はなく、「使い慣れたMacのほうが操作がしやすいからずっとMacを使いたい」ということのようだ。また「すでにソフト資産もたくさんあるから、Windowsに乗り換える気はない」という声もあった。たしかに、多くのアプリケーションを買い替えるとなると、個人にとっては馬鹿にならない出費だ。

　もっとも、仕事で使っているユーザーとなると、意見はよりシビアだ。CD-ROMタイトル制作やMacのプログラミングをしているという30代の男性は、「Windowsへの乗り換えは少し考えている」という。「WindowsはファイルシステムがDOSをひきずっているところや、Macのように自分で環境の管理ができない点がいや、たとえばWindowsディレクトリの整理なんかは絶対できない」というが、「仕事で使うとなると、Windowsを無視できないのは事実。CD-ROMタイトルでも、Windows市場のほうがずっと大きい。AppleとMicrosoftの技術提携で、WindowsがMac OSの良い点を取り入れて使いやすくなれば、Windowsでもかまわない」とのこと。もっとも、一緒に購入に来た、やはりCD-ROM制作に携わり、デザインや3D CGをしている男性は、「絶対にMac」という。「アートや音楽系ではMacintoshが浸透しているから、そう簡単にWindowsへ移行するとは思えない」とのことだ。

('97/9/26)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]