今回は、以前から編集部スタッフも見たいと思っていたスタパ師範の仕事環境をいっきょ公開!! 画像ファイルが大きいので、詳細は別ページとなっていますが、スタパ師範自身による解説つきですので、リンクされているページもぜひご覧下さい。
なお、これまで1年あまり、毎週火曜連載でお楽しみいただいた本コーナーですが、次回をもちまして、連載終了とさせていただきます。次週は、レギュラー筆者陣による、対談を掲載いたします。
本コーナーの筆者のみなさんには、今後新企画でご登場いただく予定です。どうぞお楽しみに。
(編集部)
で、メール野郎の俺は、メールサーバがパンクしない程度に、読者様からのメールに返事を出す。すると返事の返事が来る。で、負けじと返事の返事の返事を出す。さらに返事の返事の返事の返事などを出す頃にはたいてい、「ところでスタパさんはどんなシステム使ってますか。教えれ」というような問いかけが来る。だいたい9割方、来る。俺のシステムを知りたいのか~ッ!? 知ってどうする~ッ!! でも教えちゃうヨ~!! というわけで、今回は俺が常用するコンピュータシステムを紹介してみるので、人の振り見て我が振り直せ的見地でご笑読いただきたい。
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俺のコンピュータシステムは、大きく分けて3つの部門に分けられる。原稿書きを行うためのDOS部門、画像を扱うためのMac部門、それ以外のその他部門だ。
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で、HiNote Ultra IIには、必要な全てのソフトウェアをインストールしてあり、カード類は挿していない。HiNote Ultra IIには赤外線キーボード、マウス、TA、モデム、XEROXのLaserWindOfficeなどを接続している。なーんでキーボードやマウスを接続しているかというと、俺はディスプレイから70センチ以上顔面を遠ざけないと疲れちまう人だからだ。あと原稿を書きまくるので、ノートパソコンのキーボードを叩いているといつも腱鞘炎になってしまうからでもある。
ともあれ、このHiNote Ultra IIだけあれば原稿執筆に関する全ての処理(テキスト入力・編集、メール送受信、Web利用、FAX送受信、マインスイーパー等)ができるようにしてある。ディスプレイ部分をパカッと開ければいつでも即仕事ができるのは快適だ。
AT互換機のデスクトップマシンもある。MICRONのMILLENNIAだが、中身はかなりいじくってしまってある。このマシンは、わけのわからねえβ版のソフトをインストールしたり、怪しいメーカー製のゲームソフトをインストールしたり、カードを挿したり抜いたりするために使う。いわばテスト用マシン。原稿を書くマシンでソフトやハードをテストすると、〆切前に原稿執筆が不可能になったりすることが多いので、こういった実験機を用意するのである。このマシンにもモデムやTAがつながっている。
という感じで、DOS部門は文字を書くためのシステムだ。
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というわけで、俺のMacintosh(8500/150)には、ずいぶんいろんな機器がつながっている。ビデオデッキ、ビデオカメラ、昇華型カラープリンタ、レーザプリンタ、ラベルライタ、デジタルカメラ、オーディオ、MIDI機器類、TA、モデムなど。テキスト以外の処理はだいたいMacでやっている。
で、たくさんの周辺機器がつながっているわけだが、俺の場合、かなり原始的ではあるが周辺機器を切り替え器で切り替えまくりながら使っている。TAとモデム用の切り替え器、プリンタ類の切り替え器、さらにデジタルカメラとかPDAなどのための切り替え器までついている。映像やサウンドを入出力するためには、6系統のAVセレクタを利用している。もう切り替えまくりで繋げまくりなのだ。
が、マシン自体はスタンドアロンだ。以前はWindowsマシンやMacをネットワークさせていたのだが、俺ひとりで同時に複数台のコンピュータを扱ってあれこれするのがバカらしい気がしてきたので、MacもWindowsマシンもスタンドアロンにしてしまった。なので、Mac・Windowsマシン間でのデータ交換はもっぱらNIKEネットすなわちディスクでのやりとりだ。
というわけで、Macはテキスト処理というか原稿書き(と通信)以外の目的に使っている。高いとか止まるとか遅いとか先行き不安とか、まあなんだかんだ言ってもやっぱり使いやすいOSだしこなれたグラフィック系ソフトウェアが揃っているので、ぜひどうにかMacintoshが存在し続けるよ~に~な~む~、と手のひらのしわとしわを合わせている俺である。
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ところで、俺のコンピュータシステムは、自作のラック(というか机)に収まっている。よく日曜大工の店などで売っている、調整の自由度の高いラックだ。ほら、穴がいっぱい空いてるL字型の金属棒を組み合わせて、好きな形の棚が作れちゃうというアレ。俺の場合はマンテンというメーカーのジャンボファングルというラックで骨組みを作り、棚部分に厚さ15ミリほどのベニヤ板を、机部分に厚さ20ミリほどの集成材を使っているのだが、コレがかなりイイ。
具体的には、棚部分の奥行きが約50センチ、机部分の奥行きが約60センチあって、壁から1メートルも出っ張るコンピュータラックではあるのだが、このくらい余裕があると、机上をかなり広く使えるわコンピュータや周辺機器類は全部収まるわフレーム伝いにケーブルを固定できるわで、システム全体が非常にスッキリとまとまる。
まあ、俺の場合はコンピュータ中心の部屋ということでこんなにデカいラックの設置を「よし」としているわけだが、一般の住宅事情と生活指向を考えると、こんなにドデカいラックを作れないかもしれない。でも、このテのラックの自作はぜひおすすめしたい。できあいのラックのように、“ラックに合わせてコンピュータを置く”のではなく、“コンピュータに合わせてラックを作れる”という点が素晴らしく便利だからだ。俺のラックのようなドデカいものから、電話台程度の小さいラックまで自在に組み立てられる。うまく作れば、壁にコンピュータを埋め込むような感じで設置することもできる。このテのラックを使うと、部屋の上部の空間までビッシリと収納スペースとして使うことができるので、考えようによっては一般の住宅事情と生活指向に合った“棚”になるかもしれない。
というわけで、案外ローテクな俺のコンピュータシステムであるが、これで俺は金儲けをし、衝動買いをやっているのである。
[Text by スタパ齋藤]