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コンパック株式会社は、企業市場向けデスクトップ「DESKPRO」シリーズに新機種を追加した。追加された6シリーズ19モデルは、Pentium II搭載機、省スペースデスクトップ、世界初のNet PCなど多岐にわたる。
また、新たに注文生産をベースとした新生産・流通システム「ODM(Optimized Ditribution Model)」への移行が行なわれることが明らかにされた。それに伴い、在庫費用の圧縮などにより、在来のDESKPROシリーズ各機種の価格改定も行なわれた。
なお、発表会には米COMPAQ社PC製品グループマーケティング担当副社長 ロバート・A・ジャクソン氏も出席した。
●Net PC「DESKPRO 4000N モデル5166/1600」
4000SをベースにしたNet PCで、FDD/CD-ROMを撤去し、ボディを開閉できないシールドデザインとしている。また、リモートブートアップなどNet PCに必要なネットワーク機能を装備している。基本的にはPC/ATアーキテクチャーで、MMX対応Pentium 166MHz、32MB RAM、1.6GB HDDという押さえめの仕様。OSはWindows NT Workstation 4.0をインストール。価格は188,000円、出荷は9月末以降。
席上ジャクソン副社長は、「Windowsターミナルは適応する範囲が狭く、NCは業界標準ではない、NetPCがクライアント用もっとも有力なアーキテクチャーである。」とし「DESKPROシリーズにとどまらず、ノートパソコンのArmadasにまでNetPCへの対応機能を入れていく。」と表明した。また、「IBMはNet PCの機能は他の製品でカバーできるとしてこの分野から撤退したが、われわれはそう考えていない。コンパックはNet PCをサポートしつづけ、今後も仕様の標準化を目指していくつもりだ。」と、この分野への注力を明らかにした。
●DESKPRO 2000/4000/6000
2000がスタンドアロン用途の廉価機、4000がネットワークインターフェィスを標準で持つ標準機、6000が高性能な上位機という位置づけ。いずれもPentium IIと440LXチップセットで構成。6000ではAGPインターフェィスにMatrox Millennium IIを装備する。
価格は、318,000円~。発売は22日。
●DESKPRO 4000S/VALUE S
日本市場向けに開発された省スペースデスクトップ、MMX対応Pentiumをベースにした4000シリーズをベースに設置スペースを約45%まで小型化している。
また、4000Sをベースに15インチモニターとワープロと表計算ソフトをセットにしたオールインワンタイプの「DESKPRO VALUE S」シリーズも用意される。バンドルされるソフトはMicrosoft Word/Excelと、一太郎8+Lotus Super Officeのいずれか。
価格は、178,000円~308,000円。発売は22日。
●新生産・流通システム「ODM」
直販メーカーとの価格競争を勝ち抜くために導入される、受注生産をベースにした生産・流通体制。まず、10月よりBTO(注文生産)の導入を開始する。BTOの段階では、顧客または流通チャネルからの注文に応じて10日ほどの納期で納品を行なう。これにより、流通段階でも在庫を圧縮でき、在庫維持費用を削減できるという。今回はこれを先取りして在来のDESKPRO各機種の価格引き下げが行なわれた。
ODMの次の段階として、有力チャネルが自ら最終組立を担当するCCP(チャネル・コンフィグレーション・プログラム)が'98年初頭に、顧客からの仕様の変更を個別に受けて生産する「CTO(注文仕様生産)が'98年中頃に導入される予定。
コンパックでは「このシステムの導入によってコスト的には直販メーカーと、全く遜色ないレベルに立てる。直販メーカーにはできないチャネルとの連携などにより、より有利な立場に立てるだろう」と述べた。
□コンパック株式会社のホームページ
http://www.compaq.co.jp/
□DESKPROシリーズの製品情報
http://www.compaq.co.jp/product/desk2-4-6.html
('97/9/22)
[Reported by date@impress.co.jp]