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三菱、カラーレーザープリンタ市場に参入

'97/11/1 発売

価格
「REALBEAMS L8900-40」:1,380,000円
連絡先:三菱カラープリンタテクニカルセンター
Tel.0120-60-2700



 三菱電機株式会社は、11月1日よりPostScriptレベル2搭載、A3対応のカラーレーザープリンタ「REALBEAMS L8900-40」を出荷開始すると発表、独自開発製品でカラーレーザープリンタ市場に参入した。「REALBEAMS L8900-40」は標準価格1,380,000円で、企業向け製品。

 三菱電機は同社福山製作所において、昇華型などのサーマルプリンタを製造しているが、これまで昇華型のA3カラープリンタなど、比較的ニッチな市場向けの製品をOEM品も含め生産していた。今回の発表では、今後拡大すると見られるカラーレーザープリンタ市場に、より汎用的な企業向けプリンタ「REALBEAMS L8900-40」を自社開発により投入するもので、今後はカラーレーザープリンタとサーマルプリンタをプリンタ製品の柱としていく。

 今回発表された「REALBEAMS L8900-40」では、独自開発したハイガンマ感光体ドラムを採用。ハイガンマ感光体のしきい値を利用して、従来よりエッジのくっきりした印字が可能となる点が特徴であるという。
 また、中間転写ベルトを装備した「新ベルト定着方式」を採用(左図)。この転写ベルト上で4色を重ね、紙には1回しか転写しないため、厚い紙へのプリントも可能。この方式では、トナーをあらかじめ余熱することにより、従来より低い140度の温度で定着させる。このため、トナーが高熱でドラムに付着するのを防ぐ貼り付き防止オイル用のタンクが不要となった。この「新ベルト定着方式」採用により、従来難しかった両面印刷が可能になったという。両面印刷ユニットはオプションで、年内には発売される予定。

 印字解像度は600×600dpi(スムージング機能使用時は1,200×600dpi)で、連続印刷はA3カラーで2枚/分、A3モノクロで8枚/分。用紙サイズはハガキ(手差し)からA3までで、A3ワイドサイズにも対応。A3カラー1枚あたりのトナーコストは18円/分。
 プリントサンプルを見た範囲では、写真画質は、PM-700Cなどのインクジェットプリンタよりも劣るが、資料用としては十分使えるレベル。文字・線画などがきれいで、画像もそこそこきれいで、印字速度が速く、デジタルプリンタよりはずっと安価な点が特長なので、「企業のプレゼンテーション資料作成や、ラフやカンプ用などに販売していきたい」という。

□三菱電機株式会社のホームページ
(9月17日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.melco.co.jp/

('97/9/17)


[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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