【業界動向】

NECが新規格パソコン、98シリーズと二本立てに


 日本電気株式会社は13日、同社独自規格のパソコン「PC98(PC-9800)」シリーズとは異なる、新しい規格のパソコンを年内に販売する計画を明らかにした。新規格のパソコンは、米Microsoft社と米Intel社が開発中の、次世代のパソコン基本仕様「PC 98」に準拠するもの。NECのパソコン事業は、今後は新規格の製品と98シリーズとの二本立ての展開になる。

 新規格の製品は「Windows 95」の次のOSに対応、この規格がパソコンの次世代の世界標準になるとみられて いる。NECはこれまで、独自の98シリーズにより国内のパソコン市場で圧倒的なシェアを確保してきたが、最近は世界的に主流のIBM互換機が国内でも販売を伸ばしていた。

 また、基本ソフトがWindows 95になってからは、98シリーズとIBM互換機の違いはほとんどなくなっていたことから、次世代パソコンでは世界標準規格に完全に切り替えることにした。

 ただ、新規格のパソコンはWindows 95以前の98シリーズとは互換性がないため、NECはこうした顧客を配慮して二本立ての事業展開を進めることにした。

 なお、NECでは、従来の資産を継承したいユーザーは98シリーズ、新規ユーザーには主に新規格の製品を販売していくとしており、両製品の位置づけを明確に区別している。具体的な生産比率や、新規格の製品の発売時期や価格などは未定としているが、「早ければ、今週中にも正式な発表を行ないたい」としている。

□日本電気株式会社のホームページ
(9月14日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.nec.co.jp/

□「PC 98 System Design Guide」(英文)
http://www.microsoft.com/hwdev/pc98.htm

('97/9/14)

[Reported by date@impress.co.jp]


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