米MOTOROLA Computer Groupは、現地時間の11日、Macintosh互換機事業から撤退すると発表した。これまで販売していたStarMaxシリーズは、'97年末まで販売を続け保証期間は5年間に延長する。
Motorola社のリリースによれば、撤退の原因はAppleのMac OSのライセンスに対する方針の転換によるもので、「Mac OSのライセンスについて2月から交渉を開始し、6月からは合意に達していた。しかし、長期のライセンスを段階的に廃止していくという最近のAppleの方針により、この協定は実行されていなかった。」としている。 Motorola社のジョー・グリヤミ副社長は、「今回の発表をもって、Mac OSへの投資継続に必要な条件に関するアップル社との交渉を終了する。これにより、われわれはマーケットのリーダーの地位を確保している組み込み機器とテクニカルシステム事業へ注力するだろう。」とリリースのなかで述べている。
Motorola社は、MacintoshのCPUであるPower PCの供給元で、CHRPベースのMac OS互換機の開発と供給も行なっている重要なプレーヤーの1人である。その撤退はMac OS互換機の業界にさらに余波をひろげるものと思われる。
□米MOTOROLA Computer Groupのホームページ
http://www.mot.com/GSS/MCG/
□ニュースリリース
http://www.mot.com/GSS/MCG/new/press_rel/pr970911.html
('97/9/12)
[Reported by funatsu@impress.co.jp/Hiroyuki Et-OH]