価格(1万個ロット時の単価):
133MHz版 29ドル
200MHz版 39ドル
米DECは2日、PDAなどへの組み込み用MPU「StrongARMシリーズ」に、低消費電力で多機能な「StrongARM SA-1100」を追加することを発表した。133MHz版と200MHz版の2種類が用意される。すでにサンプル出荷は開始されており、製品版の出荷は'98年第1四半期としている。また、すでに評価用のボードも2,500ドルで出荷されている。
SA-1100は、前モデル「SA-110」にくらべ、PDAや、ウォレットPC、スマート電話(多機能携帯電話)などのモバイル機器搭載用に特化したモデル。CPUコア電圧を1.65Vから1.5Vにして消費電力を下げ、単3電池で3週間から6週間の駆動を可能にした。また、データキャッシュ容量を半分の8KBに減らし、PCカードもサポートするメモリコントローラや、モノクロ時1,024×1,024ドット(カラー時1,024×768ドット)まで対応するLCDコントローラなどを内蔵する。そのほかに、USBやIrDA、SDLC、UARTなどのインターフェイスも搭載。OSは、Windows CEや、JavaOS、Newton OS、OS-9など9種類をサポートする。
今回の発表では、具体的な採用メーカー・製品については、Northern Telecom社のSmart Phone以外は明らかにされなかった。
モデル | 消費電力 | MIPS値 | 価格 |
---|---|---|---|
133MHz版 | 200mW以下 | 153 | 29ドル |
200MHz版 | 250mW以下 | 230 | 39ドル |
□米DEC社のホームページ
http://www.digital.com/
□ディジタルセミコンダクタのホームページ
http://www.digital.com/semiconductor/
□StrongARMシリーズの技術情報(英文、PSおよびPDFファイル)
http://ftp.digital.com/pub/Digital/info/semiconductor/literature/dsc-library.html#strongarm
('97/9/2)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]