【周辺機器】

センチュリー・システムズ、10万円を切るSOHO向けアクセスサーバ

'97/8/19 発表

標準価格:98,000円

◎連絡先:
センチュリー・システムズ株式会社
Tel.0422-37-8911


 センチュリー・システムズ株式会社は、自社で開発した低価格アクセスサーバ「FutureNet RA-20」を発表した。SOHO市場をターゲットに、8月25日より標準価格98,000円で販売を開始する。この価格は、同社の10年以上にわたる受託開発で蓄積した技術を活かし、開発コストを抑えることで可能となったという。
 なお、この製品は後述するようにルータ機能も持っているが、TAやモデム機能は内蔵していない。

 FutureNet RA-20は以下の4つの機能を持ち、これら4つの機能のうち2つを同時に利用することができる。
1)モバイル用アクセスサーバ
 外出先などからFutureNet RA-20を介して社内のサーバへアクセスできる。プロトコルはTCP/IPとNetWareをサポート
2)LAN間接続リモートルータ
 本社と事務所など離れたLAN同士を接続し、小規模な社内イントラネットを構築可能
3)インターネット接続アクセスルータ
 ダイヤルアップ型契約で、グローバルアドレスを共有して複数のコンピュータから同時にインターネット接続ができるIPマスカレード機能を搭載
4)TA/FAXモデムサーバ
 同一LAN上のWindows 95パソコンから、FutureNet RA-20に接続したTAやFAXモデムを共有することができる

 FutureNet RA-20は独立して動作するふたつのRS-232Cポートを装備しており、社外からアクセスサーバとして利用すると同時に、社内のWindows 95マシンからFutureNet RA-20に接続したモデムでインターネットに接続することも可能。また、TAやモデム機能は内蔵していないが、「TAを交換するだけでPIAFSなど最新機能が利用できる」「手持ちのTAやモデムなどを活用できる」というメリットがあるとしている。RS-232Cは最高230.4kbpsのデータ通信速度までをサポートしており、ISDNでの128kbps通信もサポートしている。

 FutureNet RA-20はIPマスカレード機能により小規模ルータとしての利用もできる。最近個人でも利用の広がってきたダイヤルアップルータとの比較では、「インターネット接続機能のほか、アナログモデムのアクセスサーバとしての機能や、パソコンネットへのTA/モデム共有、FAX送信などのSOHO機能が使える点が大きく異なる」としている。

●主な仕様
LAN側インターフェイス:10BASE-T
WAN側インターフェイス:RS-232C(4,800~230,400bps)×2基
プロトコル:TCP/IP(IP、ICMP、TCP、UDP、RIP)、NetWare(IPX、SPX、SAP)、PPP(PPP、IPCP、IPXCP)、その他(ARP、RARP、BOOTP)
セキュリティ:PAP、CHAP、コールバック
ルーティング形態:スタティックまたはRIP
外形寸法(W×H×D)/重量:210×35×120mm / 780g

□センチュリー・システムズ株式会社のホームページ
http://www.centurysys.co.jp/
□製品情報
http://www.centurysys.co.jp/seihin.html

('97/8/20)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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