株式会社シマンテックは、7月22日および25日のニュースリリースにおいて行なった、米Symantecが米McAfeeに対して行なっている訴訟に関する、「商標侵害訴訟に勝訴」ないし「著作権侵害訴訟に勝訴」を訂正すると発表した。
問題となったリリースではシマンテックは「シマンテックがマカフィーを相手取った商標侵害訴訟に勝訴」などと、実際は係争中の裁判について勝訴したとの告知を行なっていた。
今回のリリースのなかで、シマンテック自身も「この裁判については現時点では判決はなされていない」ことを認めている。
なお、問題となったリリースに対しては、McAfeeの日本法人マカフィー株式会社が虚偽の事実であるとして告知と流布の差し止めの仮処分申請を行なっている。
係争中の裁判であるにも関わらず「勝訴」という表現を使用したことは、非常に問題のある表現であり、混乱を招くリリースであったといえよう。
□株式会社シマンテックのホームページ
http://www.symantec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.symantec.co.jp/news/97812.htm
【8/6】マカフィー、シマンテックに対して虚偽の事実を告知したとして仮処分を申請
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970806/mcafee.htm
【7/18】Symantec社がプログラムコード盗用に関する訴訟でMcAfee社に勝訴
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970718/symantec.htm
【5/1】米Symantec、プログラムコード盗用を理由に米McAfeeを提訴
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970501/steal.htm
('97/8/12)
[Reported by date@impress.co.jp]