【イベント】
【Windows World Expo/Tokyo 97レポート】
最新ゲームとエデュテインメントソフトが活況
'97/6/25~28 千葉幕張メッセにて開催
今回のWindows World Expo/Tokyo 97では、展示面積こそ少ないものの、注目すべきゲームタイトルがいくつか出展されていた。また、エデュテインメント関連のソフトに関しては、ディズニー・インタラクティブ・ジャパンをはじめ、教育関連のソフトを集めた「キッズウェアランド」が展示会の一角に設置されていた。
●クリエイティブメディアのブースには、注目作が目白押し
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【クリエイティブメディアのブース】
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ゲーム関係のソフトハウスは第3ホールに集中しているのだが、その中でもひときわ注目を集めていたのがクリエイティブメディア株式会社のブースだ。このブースに出展されているのは、ゲームバンクの「Quake」、コナミの「ときめきメモリアル for Windows95」、カプコンの特殊なボードを必要としないDirectX対応版「バイオハザード」、ナムコの往年のヒット作を集めた「NAMCO HISTORY VOL.1」。ズーのMystのパロディ版アドベンチャー・ゲーム「PYST」など。
ゲームバンクの「Quake」はWindows 95版ではなく、3D Blaster用にチューンされた、いわゆる「VQuake」と言われるバージョン。通常版よりも描画速度が格段に速く、スクロールも滑らか。ちなみにWindows 95版は、メーカー担当者によれば、DOS版よりも描画速度が速いくらいで、PC98でも滑らかに動くとのこと。現在最終テスト中で8月には発売したいとしている。
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【ときめきメモリアル】
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コナミの恋愛シミュレーション・ゲーム「ときめきメモリアル」は、メーカー担当者の話では9月下旬には発売出来るだろうとのコメントを得た。プレイステーション版(以下PS版)の完全移植となり、グラフィックはPS版よりも美しく仕上がっているが、Windows 95用として新たにフィーチャーされる仕様がないのが残念なところだ。
カプコンの「バイオハザード」は、ゲーム開始直後のシーンしかプレイすることが出来なかったが、キャラクターも滑らかに動いており、PS版と比べても遜色のない出来だった。
また、ナムコはこの会場ではじめて「NAMCO HISTORY VOL.2」の収録タイトルを発表。収録されるのは「ドルアーガの塔」「ラリーX」「ニューラリーX」「フォゾン」「グロブダー」「タンクバタリアン」の6本。11月の発売を目指して現在開発中。
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【ゲームに勝てばこの美女と……】
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ブースでは「Need for Speed II」のレーシングゲーム大会が随時行なわれており、いつも人だかりが出来ている状態。対戦で勝つとレースクイーンと記念撮影が出来るほか、Top Timeをたたき出した人には各種商品が出るそうなので、腕自慢の人は参加してみてはいかがだろうか?
□ゲームバンク株式会社のホームページ
http://www.gamebank.co.jp/
□「Quake」のニュースリリース
http://www.gamebank.co.jp/pages/softinfo/gamenew/quake.html
●シエラ・パイオニア、リバーヒルソフト、システムソフトなどが新作を展示
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【シエラ・プロパイロット】
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比較的大きなブースを構え、人目を引いていたのがシエラ・パイオニア株式会社のブース。この夏から秋にかけ発売を予定している新作ソフトをずらりと並べていた。特に注目を集めていたのは、リアルなゴルフゲーム「FPSゴルフ(仮題、10月発売予定)」とMicrosoftFlightSimulatorに匹敵する出来の「シエラ・プロパイロット(仮題、8月発売予定)」。両作品ともかなり遊べるので、一足先に会場で遊んでおきたいゲームだ。この他ではホラー映画のようなグラフィックが話題の「ファンタズム2-切り裂かれた記憶-」に注目だ。
リバーヒルソフトのブースでは、同社が出展しているミステリー・アドベンチャー・ゲームにあわせて、ぐっと大人っぽくバーを模したブースを展開。展示されたゲームをプレイすれば、先着順でウィスキーがもらえるなどのイベントが人気を呼んでいた。
システムソフトは、同社の従来ラインナップ作品「大戦略」や「釣道」などを展示していたが、やはり一番の注目は魅力的なキャラクターが多数登場するRPG「ホワイトダイアモンド」。大きなディスプレイでデモンストレーションを展開していた。
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【ディアブロ】
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この他にも、リアルタイムRPG「ディアブロ」が大ヒット中のソースがバトルネットを使った対戦プレイを中継。気軽に対戦プレイが楽しめるため、常に人垣が出来ていた。またSUNSOFTが、'97年末に発売する3Dアクションゲーム「スカイエックス」を展示。フライトシミュレーターとアクションゲームの中間と言った雰囲気のゲームで、かなりの注目作だ。そして、QUESTのブースには「銀河英雄伝説」の最新作がディスプレイされていた。
●キッズウェアランドにエデュテインメントソフトが集合
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【キッズウェアランド】
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パソコンの使われ方としてファミリーユースを開拓したいマイクロソフトが、エデュテインメントソフトに力を入れている象徴とも言えるのが、会場の一角に設置された「キッズウェアランド」。各社のエデュテインメントソフトを集めた特設ブースで、子供連れの親子でにぎわっていた。IBMやサンリオ、マイクロソフトなど錚々たるメンバーが出展する中、いちばん人を集めていたのはやはりディズニー・インタラクティブ・ジャパン。ただし展示されているのはアニメーション・ストーリーブック「101匹わんちゃん」やプリントスタジオ「ミッキーと仲間たち」など既に発売中のタイトルばかりだった。マイクロソフトは百科事典ソフト「マイクロソフト エンカルタ 97エンサイクロペディア」や世界地図ソフト「マイクロソフト エンカルタ ワールドアトラス」などを、かなりの面積と人員を割いて展示していた。
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【えもじワープロ】
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この他では、ジャストシステムが一太郎8の次に大きく展示していた「えもじワープロ」。ポンキッキのキャラクターを使った同社のエデュテインメントシリーズの最新作で、絵文字を使って手紙を作成できるエデュテインメントソフト。人気シリーズの最新作なだけに人々の関心も高そうだった。
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【システムソフト】
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また、海外で高い評価を得ているEDMARK社のエデュテインメントソフトを、ローカライズしているシステムソフトも、自社ブース内にいくつかの教育ソフトを展示。同社広報によれば、「これからもエデュテインメントソフトには積極的に取り組んでいく」と強調した。
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[Reported by funatsu@impress.co.jp]
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