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【Windows World Expo/Tokyo 97レポート】

　Windows CE日本語版の発表にあわせ、各社からソフトウェアや周辺機器などの関連製品が登場している。まずはソフトウェアから紹介しよう。

　カシオ計算機と日本電気のWindows CE日本語版対応機の両方にバンドルされるのは、ジョルダンの乗換案内全国版 for Windows CE。実際にMobile Gearで使ってみたところ、インターフェイスはWindows 95版とほとんど変わらず操作には戸惑わない。検索時間は出発駅と目的駅が近い場合は1秒ほどで終わったが、全国では5秒以上もかかり結構待たされた。

　ほかに目を引いたのは、インクリメントP社の「MapFanII for Windows CE」。これは地図データをWindows 95上のMapFanIIから切り出し、Windows CEで見るソフト。実際に動かしてみると、地図データのスクロールはスムーズで、かなり便利なソフトとの印象を持った。このソフトは、7月初旬にフリーウェアとしてインターネットなどで公開される。GPSにも対応しているので、27日発売の「MapFan The GPS KIT Windows 95版」を利用すればナビゲーションシステムとして利用できる。また、このGPSセットには、カーナビ感覚で使えるリモコンが付属しており、車中での利用も便利になっている。ただし、現在のところWindows CEでの動作保証は、Mobile Gearのみでカシオペアでの動作は検証中とのことだった。

　ユーティリティソフトでは、アイコン社のデスクトップ上にメモを貼るソフト「ざ付箋紙」のCE版が展示されていた。発売は7月上旬で、価格は4,800円。CE版ではWindwos 95版と違い、ほかのソフトを横に並べて表示できないので不便に感じた。

　ゲームでは、MSD-JAPANの10種類のゲームをパックした「ゲームパック for CE」や、アスキーサムシンググッドの「AI将棋 Ver1.5R」などがデモされていた。

　ソフト以外では、リクルート社がサービスしている掲示板「じゃマール ON THE NET」のCE対応Webページなどがあった。このWebページは、デザインが白黒で縦に短かくなっており、CEで表示したときに見やすくなっている。また、パイロットは、ボディがアルミ製でカシオペア用とモバイルギア用の2種類がある入力ペンと、ボールペン、シャーペン、入力ペンを切り替えて使えるペンを展示していた。

　今回、ソフトウェアの展示は思ったよりも多かったが、ほとんどはCASIOPEIA、Mobile Gearにバンドルされ、単独で発売されるものは限られていた。単独で日本語CE用のソフトウェアが発売されるのは少し先になるようだ。

【そのほかの主なCE日本語版対応ソフト】

メーカー	商品名	価格(円)	発売予定時期	内容
アテックス	EASY LINK for H/PC	10,000	7/11	ロータスオーガナイザーとのデータ交換
ツァイト	Palm top KiD	5,800	未定	フリーメモソフト
インクリメントP	駅らく極楽	8,800	8月下旬	電車の最適乗り口案内
ソリトンシステムズ	Internet Tools for CE	未定	未定	FTP、telnetソフト
アイコン	上海ドラゴンズアイ	4,800	7月末	麻雀牌を使ったゲーム
アスキーサムシンググッド	AI将棋Ver1.5R	未定	未定	将棋ゲーム
エスアンドエス	Get Away	3､980	7月中旬	お化け退治ゲーム
マイクロリンク	mini LOGIC	3,150	8月	イラストロジックパズル

('97/6/26)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]