Acrobatは多言語対応やクロスプラットフォームを実現する
25日15時より、米Adobe社会長兼CEOジョン・ワーノック氏による、「インターネット時代にAdobe Acrobatがもたらした情報配信の革命」と題する基調講演が行なわれた。新しい技術や製品などの発表は特になく、Acrobatの利用状況や、「あらゆる文書をPDFに変換できるべきである」とする方針を強調した内容となった。
まず「現在、印刷物の大部分は何らかのDTP技術を利用している」と前置きした上で、Adobe社内でのAcrobatの利用状況について触れ、「当社では、3、4年ほど前からAdobe Acrobatを利用しており、1日6万通のメールの内、3分の1以上に(Acrobatによる)電子文書が添付されている。契約書などもすべて電子的に管理しており、総合的なコストダウンはもちろん、文書内の1単語単位での文書検索が可能となっている」としてAcrobatの利便性をアピールした。
また、「紙の印刷物からHTMLへのオーサリングなど、Acrobatでは1つの基本コンテンツを、メディア毎に再利用することを目指す」とし、「紙から電子媒体への移行を支持していく」旨の発言を行なった。そして、「日本でも、日本銀行などがAcrobatを利用しており、より一層の多言語対応や、クロスプラットフォームへの対応を実現していく」と締めくくった。
□米Adobe Systems社のホームページ
http://www.adobe.com/
□アドビシステムズ株式会社のホームページ
http://www.adobe.co.jp/
□Adobe Acrobat Reader 3.0Jのダウンロードページ(無料)
http://www.adobe.co.jp/international/jpacrodown.html
('97/6/26)
[Reported by seino@impress.co.jp]