【その他】

各種機器の順次接続を実現

IEEE1394規格による、デジタルオーディオとMIDI伝送の仕様を承認

6月 リリース公開

連絡先:ヤマハ株式会社 電子楽器事業部
    第2開発室第5グループ
    E-mali:1394mLAN@dev3.emi.yamaha.co.jp

 ヤマハ株式会社が、'95年4月に「1394TA(Trade Association)」に提案した、「IEEE1394」規格で多チャンネルのデジタルオーディオとMIDIデータを伝送する仕様が、「オーディオおよび音楽データ転送に関する仕様(Specification for Audio and MusicDataTransmission)」として承認された。

CREASENSE
[従来のピンケーブルによる接続]
CREASENSE
[新しい仕様による接続]
 「オーディオおよび音楽データ転送に関する仕様」は、IEEE1394規格でオーディオデータ(音声)とMIDIデータを取り扱う仕様。100チャンネル以上のCD音質のデジタルオーディオデータ、数100本以上のケーブルに相当するMIDIデータの転送などを実現する。これにより現在、アンプを中心として放射状に接続される各機器(CD、MD、チューナー等)を、順次接続(例:アンプ->CD->MD->チューナー)できるようになる。 しかし、今回決まったのは、データ転送に関する仕様のみ。コピーガードなどの著作権保護に関する仕様は決まっておらず、当初は、業務用機器に導入されるとしている。なお、著作権保護に関する仕様については、現在、レコード会社などとの話し合いを進めている。

 ヤマハでは、仕様を実現するLSIを今秋をめどにサンプル出荷し、パソコンメーカー、家電メーカー、スタジオ機器メーカーや楽器メーカーなどに同仕様の採用を働きかけ、'98年から商品化していくとしている。 また、同仕様を拡張した「mLAN」という、機器の接続の自動復旧や、機器の連携動作を行うことを可能にする仕様も定義している。

 なお、同社では、6月23日~25日まで開催される「IEEE1394技術セミナー'97」(主催 日経BP社、日経ホール)において、「オーディオおよび音楽データ転送に関する仕様」に基づいた音楽や楽器への応用について、解説・講演を予定している。



●「オーディオおよび音楽データ転送に関する仕様」

【1アイソクロナスチャンネルで同時に取り扱えるデータ】


□ヤマハ株式会社のホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/97061901.html
□「オーディオおよび音楽データ転送に関する仕様」の資料(英文)
http://www.yamaha.co.jp/tech/1394mLAN/

('97/6/20)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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