x2とK56flexと、標準化を待たずに出荷が始まった56kbpsモデム。いまのところ日本ではプロバイダのアクセスポイントの対応からするとx2が優勢のようだが、COMPUTEXのモデムメーカー各社の展示を見てみると、圧倒的にK56flexが優勢だ。
モデムメーカーのほとんどは56kモデムにK56flexを採用しており、Addonicsの「RCV566」、ACEEXの「DM-56V14」、ASKEYの「Dynalink V1456VQE」など20社近くが内蔵や外付けのモデムを出展している。製品は各社とも7月発売で、いずれも100ドルを予定しているという。56kbps対応のPCカードモデムは少ないものの、ActionTecの「DataLink」や、AusPro Technologicの「BrightCom」などの製品があり、さらにOEM用の製品でEthernetと56kbpsモデムのマルチファンクションPCカードもあった。
【DM-56V14】 | 【BrightCom】 | 【LAN&K56】 |
【COMPRO FutureComm】 |
【Rockwell】 | 【Texas Instruments】 |
モデム用のチップでは世界70%のシェアを握るRockwellがその強さを見せた格好だが、「x2よりもK56flexの方が安定した動作が得られる」といった背景もあると指摘する技術者が複数いた点は興味深い。Rockwellでは世界中の500を越えるK56flexサポートのプロバイダ一覧を配布していたが、日本での対応はいったいどう展開されるのかが、我々にとっては一番気がかりだ。
[Reported by kayama]