【イベント】

COMPUTEX TAIPEI '97 前日レポート

会場は広く過密。一部では未完成のブースも

【前日レポート】

●我々は激しい雨という最悪の天候に迎えられた

[MPEG LINK]夜の台北
【夜の台北/MPEGムービー 2.8MB】
 現地入りする記者2名を乗せたジャンボジェット機は、降り立つ国際空港が近づき、高度を落として厚い雲を抜ける。すると、そこには雷をともなった大雨という最悪の天候が待っていた。現地の人の話によれば、台湾は今は雨季ではあるが、この1週間はずっと好天続きだったのだが、2日になって突然大雨に見舞われのだという。なんとタイミングの悪いことか。現地は夜だというのに30度近くもあって蒸し暑い。

●ホテルに入ると、そこで急遽電話工事の必要に迫られた

Construction
ただいま工事中
 記者が泊まったホテルは「ASIA WORLD PLAZA HOTEL(環亞大飯店)」。部屋も広く、全体的になかなか優雅な雰囲気を醸し出すなかなかいいホテルのようだ。が、部屋を細かくチェックしてみると、我々がレポートをおくるために必要な電話回線の環境に問題があった。部屋に引き出されていた電話線は、モデムを接続するために使われるモジュラージャックがなく、旧式のローゼットが使用されていたのだ。そこで、我々は持ち込んだドライバーと、ローゼットからモジュラーに変換する器具を用いて、急遽工事を行なうはめになった。工事はすぐに終了し、無事ノートパソコンからプロバイダーへの接続が完了。ようやく必要最低限の環境が整った。

●深夜に会場に向かうと、一抹の不安が…

COMPUTEX'97
続く看板群
 この時点で0時を過ぎて深夜となっていたが、とにかく一度会場の様子を見ようと、タクシーを拾って会場に向かった。市内は深夜でも治安は非常によいようで、まったく危なげのない様子。タクシーの運転手も大変愛想がいい。

 会場につくと、そこには巨大なビルと、COMPUTEX TAIPEIの開催をアピールする看板群がまず目に入った。そしてビルをぐるりと回ってみると、その広さがかなりのものであることを実感する。さらに、各所のガラス戸から会場内を覗いてみると、小さなブースが無数にあるのが見える。過密で広大な会場を眼前にするに至って、我々には一抹の不安を感じずにはいられなかった……。すべて回るのにどれだけの時間と体力が必要なのか……

Place
工事中のブース
 気になったところは、そのブースの数と広さだけではない。会場内を眺めてみると、いたるところにまだ工事中のところや、準備がまるでできていないブースがたくさん見受けられたのだ。しかも、作業員の姿が見えない。会場内には、各社のブース工事で出たものとおぼしきごみの山が散在し、一部では敷き詰められているはずの絨毯も丸められたまま放置されている。本当に翌日からすべての会場の準備が整うのだろうか?と余計な心配をしてしまう。

●予想されるのは56Kモデム、USB、DVD、デジカメ、新CPUなどなど

 おそらく、今回のショーでは各社からDVD関連機器、高速CD-ROMドライブ、56Kモデムといった最新の周辺機器のほか、USBやIEEE1394対応のデバイスといった次世代機器も数多く展示されると予想される。また、発表されたばかりのCyrix 6x86MXIDT C6といったINTEL互換CPUのデモも行われるようだ。意外なところでは、いくつかのメーカーから独自開発のデジタルカメラも出展されるようで、見所の多いショーになることが予想できる。

 はたしていったいどんな面白いモノが我々を出迎えてくれるのだろうか。



【編集部注】

('97/6/3)

[Reported by fumitake@impress.co.jp]


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