NLXは、現在のデスクトップパソコンで主流となっているATX規格とは別に定められた新しいマザーボードの規格。形状としては現在の薄型のパソコンでも見られるような、主要パーツ部分のマザーボードと拡張バスコネクタを載せたライザーカードとの2枚構成部品を、それぞれをL字状に接続する形になる。このNLXについては、発表があってからというもの、今まで一般には関連製品の影も形も出てこないという状況が続いていたが、今回のビジネスショウの会場ではNLX対応の試作本体ケースを見ることができた。
試作機は、横置きのデスクトップケースとミニタワーの2種類で、内部はマザーボードとライザーカードがL字状に収まるよう設計され、試作機にはダミーのマザーボードと試作のライザーカードが取りつけられていた。NLX規格に合わせ、マザーボードを水平スライドさせて脱着できる構造となっているため、メンテナンスやアップグレードが容易という。
国内代理店のウォーリックによれば、早ければ7月にも製品を出荷する予定で、OEMはもちろん、一般にもケースとライザーカードをセットにして販売するという。ただし、今後の製品展開については「NLXに関してはまだ市場動向がはっきりつかめないため、様子を見ながら製品展開を行う」と、慎重なところも見せた。
□ENLIGHTのホームページ
http://www.enlightcorp.com.tw/
□NLXの仕様
http://www.intel.co.jp/design/motherbd/nlx.htm
('97/5/15)
[Reported by fumitake@impress.co.jp]