展示を行ったのは松下電器と三菱電機。松下の製品はPIAFS対応の「VS-2620A」。一般のType2のPCカードの長さを延長し、その先にやや厚みのあるボックスが取りつけられたような形をしている。電源をパソコン側からとるために、単体では電話機としては利用できないが、パソコンと接続し、ソフトを使用することで電話にもなり、イヤホンマイクを使って通話が可能。当初は法人向けとして販売し、時期と価格は未定だが一般向けにも販売する計画があるという。このほか、デスクトップパソコンでも外付けモデムのように使えるボックス型の「VS-2621A」も展示された。
三菱電機は発表したばかりのPHS無線モデムPCカード「TL-DC100」を展示。DDIポケット電話グループのαDATA32に対応している。松下の製品と似た形をしているが、松下電器がアンテナ固定なのに対して三菱は折り畳み式となっている。7月に発売を予定し、一般の小売りでの実売価格は2万~3万円になる見込みという。
こうしたPHS無線モデムPCカードは、モバイルコンピューティングのヘビーユーザーには強力な武器となりそうだ。
□松下電器産業株式会社のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/index-j.html
□三菱電機株式会社のホームページ
http://www.melco.co.jp/
□TL-DC100のニュースリリース
http://www.melco.co.jp:80/news/1997/0512.htm
('97/5/14)
[Reported by fumitake@impress.co.jp]