例えば、DVD-ROMドライブ搭載の家庭向けパソコン。東芝のブースでは12日に発表した「Vision Connect」を大きくデモし、NECも1月に発売した「CEREB」を、松下電器でもタワー型パソコンをベースにした「リビングルームパソコン」(参考出品)を展示。いずれも、ワイヤレスキーボードの採用やTV画面への出力を考慮した家庭向けパソコンで、全てDVD-ROMドライブが標準で搭載されているという共通点を持つ。これは、より大きなマーケットでのDVDの浸透というメーカー側の期待の表れなのだろう。このほか、DVD-ROMでは、日立が倍速DVD-ROMドライブ、パイオニアがDVD-ROMチェンジャーなどを展示した。
書き換え可能なDVD-RAMについては松下電器、日立らが対応ドライブを参考出品。外付けSCSI接続タイプと内蔵用ATAPI接続タイプのDVD-RAMドライブを参考出品した松下電器では、DVD-RAMの最終的な統一規格「規格書Ver1.0」の策定を待って、早ければ年内にも製品化を行う意向という。
また、松下電器のブースではDVD-RAMの将来の応用例として、DVD-RAMを記憶メディアに採用した「デジタルビデオディスクカメラ」や、DVD-RAMドライブ搭載のモバイル情報端末、DVD-RAMチェンジャーのモックアップの展示も行った。「あくまでもコンセプトモデル」ということで、具体的な製品予定は今のところないというが、非常に興味深いデモだと言えよう。
DVDのデモでは松下電器が最も力が入っており、ほかにもシリアル接続によりパソコンで制御可能な据置型DVDプレーヤー、DVDを利用したカーナビシステムなどが参考出品されていた。
□松下電器産業株式会社のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/index-j.html
('97/5/14)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp / fumitake@impress.co.jp]