【イベント】

【ビジネスシヨウ'97 TOKYO】

メーカーのDVDへの期待は大きく、将来はDVD-RAM搭載のデジタルビデオカメラも

'97/5/13~16開催
開催地:東京ビックサイト

DVD DVD
DVD DVD

 なかなか普及にはずみのつかないDVDだが、ビジネスショウでは関連製品のデモや、製品化が近いとも言われるDVD-RAMのデモなど、目を引くものが多い。

 例えば、DVD-ROMドライブ搭載の家庭向けパソコン。東芝のブースでは12日に発表した「Vision Connect」を大きくデモし、NECも1月に発売した「CEREB」を、松下電器でもタワー型パソコンをベースにした「リビングルームパソコン」(参考出品)を展示。いずれも、ワイヤレスキーボードの採用やTV画面への出力を考慮した家庭向けパソコンで、全てDVD-ROMドライブが標準で搭載されているという共通点を持つ。これは、より大きなマーケットでのDVDの浸透というメーカー側の期待の表れなのだろう。このほか、DVD-ROMでは、日立が倍速DVD-ROMドライブ、パイオニアがDVD-ROMチェンジャーなどを展示した。

 書き換え可能なDVD-RAMについては松下電器、日立らが対応ドライブを参考出品。外付けSCSI接続タイプと内蔵用ATAPI接続タイプのDVD-RAMドライブを参考出品した松下電器では、DVD-RAMの最終的な統一規格「規格書Ver1.0」の策定を待って、早ければ年内にも製品化を行う意向という。

 また、松下電器のブースではDVD-RAMの将来の応用例として、DVD-RAMを記憶メディアに採用した「デジタルビデオディスクカメラ」や、DVD-RAMドライブ搭載のモバイル情報端末、DVD-RAMチェンジャーのモックアップの展示も行った。「あくまでもコンセプトモデル」ということで、具体的な製品予定は今のところないというが、非常に興味深いデモだと言えよう。

 DVDのデモでは松下電器が最も力が入っており、ほかにもシリアル接続によりパソコンで制御可能な据置型DVDプレーヤー、DVDを利用したカーナビシステムなどが参考出品されていた。

□松下電器産業株式会社のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/index-j.html

('97/5/14)

[Reported by suzuki-k@impress.co.jp / fumitake@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp