米Digital Equipment(以下DECと略)は、現地時間の13日、米IntelがDECの特許10件を侵害してPentiumシリーズなど最先端のCPUを製造、利用、販売した、としてマサチューセッツ連邦地裁に提訴した、と発表した。
DECはIntelの特許侵害によって多大な損害を被ったと主張し、特許侵害の差し止めと損害賠償を求めている。
Pentium、PentiumPro、Pentium IIは現在、世界中で生産されるパソコンの大部分に使用されており、DECの主張が認められれば大きな影響が出ることになる。
DECの特許権は、高性能演算のための仕様とキャッシュの制御、高速演算処理技術などで、米特許商標庁から'88年から'96年までの間に取得したという。
自社の特許技術を活用してVAXやAlphaなどの高性能CPUを開発したDECは「インテルが同技術を無断使用し、Intel製CPUの性能を格段に向上させたのは、DECの法的権利を侵害している」と主張。特許侵害の結果「インテルは市場での独占を強め、さらにより高性能な分野に独占を広げようとしている」(CEO Bob Palmer)として、訴訟に踏み切った。
この件について日本DECでは「あくまでも問題点を明確にするための提訴で、両社の関係に影響を与えるような内容ではない」としている。
□米Digital Equipmentのホームページ
http://www.digital.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.digital.com/flash/intelpr.html
□CEO Bob Palmerからのメッセージ(英文)
http://www.digital.com/welcome.html
('97/5/14)
[Reported by date@impress.co.jp]