また、各社のドライブのOEM元であるリコーは、「現在の生産量は月産2万台程度となっているが、国内、海外、OEM供給などの各方面からの引き合いが多く、生産即完売の状態が続いている」という。また、「現在の標準規格であるオレンジブック Part 3は、2倍速書き換えを前提とした規格となっているため、4倍速書き換えなどのより高速なドライブを作るためには標準規格の制定を待つ必要がある。」という。
なお、CD-RWフォーマットの新国際標準規格「CD-UDF Ver1.5」で、部分消去に関する規格が制定されたことから、書き換えを行っているソフト「DirectCD」のバージョンアップサービスを行う予定もあるという。「DirectCD」を新規格に対応させると、書き換え回数が1,000回程度と制限はあるものの、PD、MOのような利用も可能になる。現在のドライブにバンドルされている「DirectCD」は、従来の規格「CD-UDF Ver1.2」をもとに製作されている。そのため、データの物理的消去を行う場合、ディスク全体を一括消去してブランクディスクとするしかなく、何度もフォーマットできる「CD-R」的な利用しかできなかった。具体的なバージョンアップサービスの時期や提供方法、料金などは未定。
□三菱化学株式会社のホームページ
http://www.m-kagaku.co.jp/
□株式会社リコーのホームページ
http://www.ricoh.co.jp/
('97/5/14)
[Reported by shiina@impress.co.jp]