インテル株式会社は、先日インターネット上で報じられた、同社のPentium ProとPentium IIのバグ問題についてレポートを発表した。インテルはこのバグの存在を確認し、“フラグ・エラッタ”と呼んでいる。エラッタは、設計上の欠陥または、発行済みのプロダクト仕様を逸脱する可能性のあるエラーを表わす用語である。
フラグエラッタは、プロセッサがFIST命令を実行する際に行なわれる、浮動小数点から整数への変換の際に、16/32ビットの整数に収まりきらない場合に立つべきフラグが、下記の特定の条件下で立たず、正しいソフトウェア割り込み処理に移行できないというもの。
インテルでは、この存在を確認したものの、C、C++、FORTRANなどのマニュアルには、このような操作は予期せぬ動作を引き起こす可能性があるので避けるように明確に記載されていること、共同で調査している主要なソフトウェア・ベンダからこのエラッタの影響は特に無いという報告を受けていることから、現在出荷中の Pentium Pro プロセッサ 及び Pentium II プロセッサの交換などは行なわず、継続して出荷するとしている。
インテルでは、Pentium IIの発表の際にもこの問題に触れ、敏速な調査と情報公開を約束していた。
【フラグ・エラッタが起きる条件(すべての条件を満たすことが必要)】
□インテル株式会社のホームページ
http://www.intel.co.jp/jp/
□Flug Erratmの概要
http://www.intel.co.jp/jp/design/news/flag/index.htm
□「ソフトウェアに対する考察」
http://www.intel.co.jp/jp/design/news/flag/software.htm
□エラッタに関する技術的解説
http://www.intel.co.jp/jp/design/news/flag/tech.htm
□参考記事
【5/7】インテル、次世代主力CPU PentiumIIを正式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970507/intel.htm
[Reported by date@impress.co.jp/tatekawa@planet.club.or.jp]