【マーケット】


全体的に値下がり傾向

メモリ製品相場情報(秋葉原/日本橋 '97/5 第2週)

'97/5/9 調査



SIMM価格変動グラフ

 今回からSIMM価格調査のレポート形式を変更したので、まずこの点についてお知らせしたい。

 SIMM価格調査は、当初は「お買い得情報」的な意味合いが強かった。つまり、価格変動が激しい状況の中で多くのショップを調査して動向を伝えると同時に、ショップ名一覧と価格を載せることで読者が直接ショップに注文がかけられるよう配慮したもので、毎週金曜日に掲載というのも週末に買い物に行く人を想定していた。しかし、最近では価格変動も緩やかなものとなり、ショップ間の価格差もさほどみられなくなっている。

 そこで、今回からは純粋に価格動向をお伝えしていくという視点に絞り、4月から開始している「CPU、HDD相場情報」と同様、ショップ名の一覧はなくし、製品タイプと実売価格の幅、そして平均価格と前回比を一覧にして掲載していく。また、製品の調査対象も増やし、現在市場で主に出回っているメモリ製品、SIMM(FastPage)、SIMM(EDOタイプ)、DIMM(SDRAMタイプ)を調査する形をとる。Macintosh用DIMMについても次回から追加する予定だ。これによって、主要なメモリ製品全ての実勢価格の変化がわかるようになるだろう。

 ショップ間の価格差が大きくなってきた場合や、急激な変化が起こった際には、また元の形式で適時レポートしていく予定だ。また、メモリ製品に限らず、今後もほかのパソコン関連商品の価格動向を幅広くお伝えしていく予定なので、読者側からも要望などがあれば、ぜひ編集部へメールで寄せて欲しい。


【調査地】東京・秋葉原/大阪・日本橋

【調査日】'97年5月9日(金)

【前回調査日】4月25日(金)

 全体的な値下がり傾向が続いており、容量32MBの72ピンSIMMでは2週間で700円ほど値下がりして、16,000円台の価格も現れた。また、徐々に普及しはじめている高速アクセス可能なSDRAM(SynchronusDRAM)タイプのDIMMも値下がり傾向で、容量32MBの最安値は20,000円に近づきつつある。ただし、SDRAM自体は現在やや品薄気味で、大阪でも秋葉原でも在庫を持っているショップは数少ない。

調査地 サンプル数 実売価格範囲(円) 平均(円) 前回比(円)
72ピンSIMM(60ns)
FastPage(ノンパリティ) 16MB 秋葉原128,400~ 9,9008,901-326
大阪98,800~ 11,92010,153-58
FastPage(ノンパリティ) 32MB 秋葉原1216,400~19,80017,723-728
大阪917,800~23,80020,398-333
EDO 16MB 秋葉原108,400~ 9,8008,943-290
大阪98,800~ 11,80010,233-69
EDO 32MB 秋葉原916,900~18,80017,696-739
大阪917,000~23,80020,522-525
SDRAMタイプ168ピンDIMM
16MB 秋葉原313,800~15,80014,8000
大阪112,80012,800データなし
32MB 秋葉原520,500~25,80022,740-2,060
大阪221,80021,800データなし

('97/5/9)

[Reported by suzuki-k@impress.co.jp/岩村 益典]


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