標準価格:
外付けMIDI音源 MU100:89,000円
外付けMIDI音源 MU100R:99,000円
PLG100-SG:16,800円
など
連絡先:
ヤマハ株式会社 電子楽器営業部 デジタルCBX営業課
Tel.053-460-2432
ヤマハ株式会社は、メロディと歌詞データを入力することにより、人声をリアルタイム合成して歌を唄うことができる新音源「フォルマントシンギング音源」を開発した。新発売の外付MIDI音源「MU100」(6月25日発売、89,000円)、同「MU100R」(7月25日発売、99,000円)用拡張ボードとして、6月25日より発売する。製品名は「PLG100-SG」で、標準価格は16,800円。
「フォルマントシンギング音源」は、人声を特徴づける周波数分布を組み合わせることで人声をリアルタイム合成する音源。メロディに合わせた音程を付けられるほか、性別や年齢、声の抑揚、発音時間、呼吸情報などを調整することにより細かいニュアンスも表現できるという。「PLG100-SG」では「MU100/100R」付属のソフトウェア(Windows 95用)によりMIDIデータに歌詞データを割り当て、音声合成により歌を唄わせることができる。また、パソコンカラオケソフト「歌楽」の歌詞データ(ひらがな部分のみ)を取り込んで歌を唄うこともできる。なお、Macintoshに対応した歌を唄うためのソフトウェアは同梱されておらず、今後の対応予定も未定となっている。 なお、実際の演奏デモは、東京の恵比寿ガーデンホールで5月24~25日に開催される、ヤマハデジタルワールド'97にて行われる予定。
同時発表された「MU100/MU100R」は、同社が提唱するXGフォーマットに対応した外付MIDI音源。新たに発表された拡張ボード規格「XGプラグインシステム」に対応し、今回の「PLG100-SG」などの拡張ボードにより機能拡張が可能となったほか、内蔵音色数も、従来モデル「MU90」の770音色から、1,200音色に強化されている。 なお、上位モデルの「MU100R」は、フルラックサイズ(483(W)×44(H)×229(D)mm)の大型モデルで、「MU100」では1つのみの装備となっている「XGプラグインシステム」対応拡張スロットが2つ装備されている。
また、「XGプラグインシステム」に対応した拡張ボードとしては、「PLG100-SG」のほか、入力音声に対してデチューンやボコーダーなどのエフェクトを行ったり、声質を男声から女声に変換することができるエフェクトボード「PLG100-VH」(6月25日発売、14,800円)や、既存楽器の発音構造を模倣することにより発音を行うVA音源を搭載した「PLG100-VL」(6月25日発売、19,800円)も発売される。同社では、今後も「XGプラグインシステム」対応の拡張ボードを開発していくといくという。
このほか、MU100を中心にコンピュータミュージック用ソフトウェアなどをセットした統合パッケージ「HELLO!MUSIC!100」も発売する。「HELLO!MUSIC!100」はWindows 95/3.1対応版(6月25日発売、99,800円)とMacintosh対応版(7月25日発売、99,800円)が別パッケージとなっている。
□PLG100-SGが唄う「木曽節」サンプルデータ(一部分のみ、WAVファイル 369KB)
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970508/kisobusi.wav
□ヤマハ株式会社のホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/97050701.html
□ヤマハデジタルワールド'97情報
http://www.yamaha.co.jp/pr/xg/digital.html
('97/5/8)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]