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AGPとDuoViewに対応

S3、ノート用グラフィックアクセラレータチップ「ViRGE/MX」を国内で発表

S3
ViRGE/MX

'97/4/23 発表

価格:38ドル(1万個ロットで1個当たり)

 米S3社とその日本法人である日本エス・スリー株式会社は23日、新製品のノートパソコン用グラフィックアクセラレーターチップ「ViRGE/MX」を国内発表した。

 ViRGE/MXは、従来のデスクトップ用ViRGEシリーズとノートパソコン用Auroraシリーズの機能を融合させた製品で、デスクトップ用チップとほぼ同等性能の2D/3Dアクセラレータ機能を持ち、ノート用に必要な低消費電力、液晶ディスプレイ駆動、そしてTV出力にも対応している。

 また、米Intelが提唱する高速グラフィック専用バスAGPにも対応しているほか、2台のディスプレイを同時に制御するためのDuoView技術を採用している。このDuoView技術により、ViRGE/MXの1チップで2台のディスプレイにそれぞれ別の表示を行うことができ、2台のディスプレイを仮想的に連続したスクリーンに見立てることができる。同社によれば、この技術は次期Windows 95(Memphis)ではOS側でサポートされる予定で、実際に発表会場では評価版の次期Windows 95を使用したデモンストレーションも行われた。同社はWindows 95、Windows NTでDuoView技術に対応するツールも開発中という。

 ViRGE/MXは現在サンプル出荷中で、量産出荷は1997第2四半期を予定。販売価格は1万個ロットで1個38ドル。AGP、DuoView技術に対応したデスクトップ用チップも近く製品発表する予定。

□米S3社のホームページ
http://www.s3.com/
(4月23日現在、この製品のニュースは掲載されていない)

('97/4/23)

[Reported by fumitake@impress.co.jp]


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