株式会社野村総合研究所(略称NRI)の情報通信研究部は14日、1996年のPC出荷台数の確定値と2006年までの長期需要予測を発表した。これによれば、全世界のPC出荷台数は、95年末の過剰生産の影響から96年前半は伸び悩んだが、米国市場における企業向けPC市場の拡大から、後半に増勢に転じ、年末に向けて大きく出荷を伸ばした。結果としては、前年比23.5%増と大幅に伸びて7,350万台となった。
種類別では、デスクトップPCが22.2%増の5,950万台、ポータブルPCが28.1%増の1,230万台で、ポータブルPCの成長率がデスクトップPCを大幅に上回っている。
メーカー別では1位がCompaqでシェア10.1%、2位がIBMでシェア8.9%、3位がNECでシェア5.3%、4位がAppleでシェア4.8%となった。全体としてはNEC、東芝、富士通といった日本企業が日本市場の急激な成長を背景に出荷台数を大きく伸ばしたほか、通信販売主体のDell、Gateway2000なども順調であったが、Appleは長期低迷傾向に歯止めがかかっていない。
また、今後の需要予測の見通しは、97年も引き続き企業向けPC市場の伸びにともない、PC出荷台数は96年比19.7%増の8,800万台へと拡大し、98年には同36%増の1億台を突破、2006年には同144.9%増の1億8,000万台に達するとした。
□株式会社野村総合研究所のホームページ
http://www.nri.co.jp/index-j.html
□ニュースリリース
http://www.nri.co.jp/nri/news/970414.html
('97/4/16)
[Reported by shiina@impress.co.jp/sakataku@NetLaputa.or.jp]