アドビシステムズ株式会社は、「Adobe Illustrator 7.0J」を6月に発売する。標準価格はMacintosh/Power Macintosh版が120,000円、Windows 95/NT 4.0版が98,000円。
アドビは急速に拡大するWindows市場に対応するため、Illustrator 7.0Jでは、Winodows95/NT 4.0版を完全32ビットアプリケーション化し、Macintosh版と同等の機能とクロスプラットフォーム互換性を持たせている。
また、アドビはIllustrator 7.0Jではユーザーインターフェイスを一新し、同社の製品ファミリーであるPhotoshop、PageMakerなどの製品と操作感の統一を図っている。
●llustrator 7.0のおもな新機能
Photoshop 3.0で採用されたタブ式のパレットを内蔵したほか、カラーピッカーを備えるなどカラーマネジメント機能を強化。また、イメージマップ作成時にURLの埋め込みが可能となった。画像フォーマットもPhotoshopのサポートする画像フォーマットをすべてサポートしている。日本語対応についても、ダブルバイトキャラクターのサポートを内蔵、縦書きテキストをサポートするなどの機能が搭載された。
●「Adobe Dimensions 3.0J」、「Adobe Streamline 4.0J」も6月に同時発売
アドビは、「Adobe Dimension 3.0J」、「Adobe Streamline 4.0J」も6月に発売する。「Dimensions 3.0J」はPower Macintosh版とWindows 95/NT 4.0版があり、「Streamline 4.0J」はMacintosh/Power Macintosh版とWindows 95/NT 4.0版がある。価格はすべて29,800円。
「Adobe Dimension 3.0J」はIllustratorなどの2Dプログラムから2Dパスを取り込み、3D画像に変換するアプリケーション。3.0Jでは3Dオブジェクトへのビットマップ画像のマッピングのほか、スライダーコントロールでカメラアングルを自由に設定できるした。また、オブジェクトブラウザを新しく装備することにより、画像オブジェクトの管理が容易になった。なお、6月に同時発売される3製品のうち、Dimensionsのみ、Mac版はPower Macintoshのみの対応となっている。
「Adobe Streamline 4.0J」は、スキャナなどで取り込んだビットマップ画像をベクターデータに変換するツール。4.0Jでは、イメージの複数変換をサポートしたほか、Centerline変換のコントロールを向上させるなど、自動で高品質なラインアートが得られるよう機能向上が図られている。
□アドビシステムズ株式会社のホームページ
http://www.adobe.co.jp/
□「Adobe Illustrator7.0J」のニュースリリース
http://www.adobe.co.jp/top/970414/15illustrator7.html
□「Adobe Dimensions 3.0J」のニュースリリース
http://www.adobe.co.jp/top/970414/15dimensions3.html
□「Adobe Streamline 4.0J」のニュースリリース
http://www.adobe.co.jp/top/970414/15stream4.0J.html
('97/4/15)
[Reported by hiroe@impress.co.jp]