【イベント】

【COMDEX Japan'97】

COMDEX Japan '97基調講演、
Lotus代表取締役社長が生産性向上について語る

'97/4/8~11開催
開催地:千葉・幕張メッセ

Jeff Papows氏
Jeff Papows氏

 COMDEX Japan '97 2日目の基調講演は「ワークグループ・コンピューティングの近未来を語る」と題して米Lotus社代表取締役社長のJeff Papows氏がワークグループの生産性向上環境を中心に語った。
 この分野はNotesをはじめとして同社がもっとも注力している分野であるが、同社の製品の詳細にはあまり立ち入らず、一般的な内容が中心であった。
 プレゼンテーションは全体に控えめであったが、淡々と語る語り口には好印象を受けた。

●生産性向上のためのテクノロジー
 Papows氏は、生産性向上のためのテクノロジーが普及するためには、最適な展開が重要であると述べ、AI、ペンコンピューティングなどを過去の誤った試みであったとした。

 生産性向上ツールは、メッセージング(メール)、グループウェア、Webの順に高度化しており、しかもイントラネットなどのスタッフ内のシステム(Staff-Facing System)から、顧客を相手にするマーケットに対するシステム(Market-Facing System)へと展開すると述べた。
 なお、これらの分野では、ロータスは第一人者であり、メールソフトでは27%、グループウェアでは36%を占めており、それぞれの分野でのマイクロソフトのシェア(それぞれ11%、17%)を大きく上回っていることを強調した。

●IT(インフォメーション・テクノロジ)市場は広がっている
 そして、70年代、80年代、90年代のそれぞれの「ネットワークに接続しているユーザー数」と「IT分野の大きさ(金額)」を比較し、ユーザー数は100倍、IT産業は50倍の増加を果たしているとのグラフを示した。
 これから伸びる分野は、サーバーソフト、コラボレーションなどであり、その伸びはパッケージアプリケーションなどを上回るだろうと述べた。

●Javaの有効性を強調
 そして話題を転じ、2000年にはほぼすべての企業が、非力なものから強力なものまで、さまざまなレベルのクライアントマシンを抱えることになり、その対策としてJavaの有効性を強調した。加えてJavaは“Unifiling”テクノロジーであり、PCとNCのいずれのプラットフォームでも有効であり、我々はこの環境を保持し続けられるように努力しなければ語った。

('97/4/9)

[Reported by date@impress.co.jp]


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