一方のK6については、AMD自らがK6とIntel PentiumProとの性能比較デモを行い、意気盛んな姿勢を見せてはいるものの、会場全体を見渡すと一部の周辺機メーカーがK6搭載パソコンを展示していた程度で、ほかにはあまり目立った展示は見られなかった。主要パソコンメーカー各社に「K6を搭載したパソコンの製品計画は?」と問い合わせても「市場に受け入れられるかどうか分からない」と、一様にまだ様子眺めといった状態。また、K6が普及させていくにあたり、現時点ではいくつかの問題点があることも、AMD自身が認めている。それは、「まだ製品の出荷数が十分に供給できる体制にないこと」、そしてK6がMMX対応であるにもかかわらず、「ゲームソフトなど、現在市販されているMMX対応のソフトが一部動作しない」こと。供給体制については、特に国内向けは厳しく、1,000個ロットの注文でさえ受けられないという。MMXのソフトについては現在ソフトウェアベンダーに技術情報を開示したり、評価機を貸し出すなど対応を行っている最中、と説明している(これは、ソフト側がCPUのMMX機能の有無をチェックするためにCPUの製品コードを調べているためで、K6発表前のソフトではIntelのMMX対応PentiumだけをMMX対応CPUと認識してしまうため)。AMDでは「今後300MHzのK6、またそれを超える高速なバージョンの投入を予定しており、こうしたパフォーマンスの高さが認められるかどうかが、今後の鍵だ」、と説明する。
各社のPentiumIIとK6への対応については、以下にまとめて掲載した。
以下の写真は全て参考出品された試作機のものです
現在のところPentium II搭載機種の発売予定は公表できないが、当然考えている。また、現在Cyrix社との協力関係にあることもあり、K6搭載機種に関してはまったく考えていない。
Pentium II搭載機種として、サーバなどのハイエンド向けモデルを製品化予定。K6を搭載したマシンの予定はないが、今後の展開次第では考える。
[Reported by fumitake@impress.co.jp / suzuki-k@impress.co.jp]