これは、3月14日にIntelがAMDとCyrixの両社に対して、MMXの名称を冠した製品を出荷することは、Intelの「MMX」技術に対する巨額の投資を不当に活用するものであるとして「MMX」の名称使用差し止めを訴えていたものに対する裁定。
AMDでは、当初より「MMX」というのは普通名詞であり製品名ではないと反論しており、今回の裁定は、裁判所がその主張を認めたものであるとしている。また、これによりAMDは、今後もAMD-K6 MMXプロセッサをはじめとする自社製品の広告などに「MMX」の名称を使用するとしている。
一方、Cyrix社は、同日Intelとの和解を発表した。それによると同社では、「MMX」に関してIntelが一定の権利を有することを認め、技術文書などにIntelの技術との関連を明記するという条件付きで「MMX」の名称が使用可能になったとしている。
なお、Intelのスポークスマンは、裁判所の決定は残念であるが、最終的には勝訴するであろうとコメントしている。
□米Intel社のホームページ
http://www.intel.com/
□米AMD社のホームページ
http://www.amd.com/
□米Cyrix社のホームページ
http://www.cyrix.com/
□AMDのニュースリリース(英文)
http://www.amd.com/news/corppr/9737.html
□Cyrixのニュースリリース(英文)
http://www.cyrix.com/corpor/press/1997/intelmmx.htm
('97/4/3)
[Reported by sasaki-m@impress.co.jp]