日本コダック株式会社は、4月1日付けで社長に就任した堀 義和氏の記者会見を行なった。堀氏は、日本フェアチャイルド専務、日本クレイ社長を歴任するなど、外資系エレクトロニクス企業での勤務実績をかわれての就任。米Eastman Kodak社日本事業部ゼネラルマネージャーと、関連企業の代表取締役社長も兼任する。
堀氏は「まだ、就任後、実質2日しかたっておらず、社内のこともこれから把握しなければならない」との前置きながら、コダック入社までの経緯、外資系企業での勤務体験などについて語った。
デジタルカメラについての質問に対し「まだ、ビジネスとして未成熟な商品であり、あと4~5年はかかる。ただし、いまから手をつけておかなければならない分野である」と語った。また、米Eastman Kodakがサービスを開始しているインターネットと既存ネットワークをからめたオンライン写真サービス「コダックピクチャーネットワーク」については「まだ、なにも聞いておらず、まったく知識がない。今月半ばからの米国出張で勉強したい」と述べるにとどまった。
デジタルイメージング全般についての質問に対して「ソフトウェアが大切、コダックにはその技術がある、スパコンでもいけると思った」と答えるなど、一般向け市場よりも企業向け市場を念頭に置いた発言が多く、一般市場向けのデジタルイメージ市場に向けての動きが目立つ米本社との温度差が感じられる会見だった。
□日本コダック株式会社のホームページ
http://www.kodak.co.jp/
□社長就任のニュースリリース
http://www.kodak.co.jp/NEWS/87033a00.shtml
('97/4/3)
[Reported by date@impress.co.jp]