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本音で選ぶ

デジカメ用途別ベストガイド!


 この春に、デジカメを買いたいなぁ、でも何に使っていいのかわかんないもんなぁ、そんなあなたの趣味を生かすデジカメを推薦します。
 今回は、「酒場の女性とお話をする」「スキー場で使う」「若い女の子と遊ぶ」「バイクでツーリングする」「ハムスターを撮る」など、一般社会で広く受け入れられている趣味の場で使うデジカメをお勧めします。


【酒場の女性とお話をするためのデジカメ】

SANYO DSC-V1 dscf1  この場合に注意しなければならないことは、薄暗い場所であること、被写体が女性であることです。

 薄暗い場所であることから、暗さに強いもしくは、フラッシュ(ストロボ)が付属していることが必要です。正直に言えば、正面からフラッシュを焚いて、肌のディテールが写らないようにした方が、よい結果を招くことが多いので、フラッシュ付きのものを選びましょう。

 使い方としては液晶でその場で見せることになりますので、液晶が見やすく、被写体が美しく映えることも必要です。また、撮る方も撮られる方も酒が入っていることが多いので、操作が簡単なことが要求されます。
 逆に、データをやりとりする必要はほとんど生じませんので、コンパクトフラッシュやスマートメディアなどの記憶媒体は必要ありません。
 本体のデザインがあなたのセンスを物語りますので、できるだけスマートなカメラを選びましょう。

 以上の条件からすると、ソニーCyberShot、三洋電機 DSC-V1、カシオQV-100などがあがります。CyberShotはほぼ上記の条件を満たしますが、バッテリーの持ち時間が短く、決定的なチャンスをのがした例が報告されています。いざ、本命となったときにはもうバッテリーがあがってしまっているわけです。

 三洋もほぼ条件を満たしています。なにより、ウリの“低温ポリシリコンTFT液晶モニター”が大きく美しいので、この用途には最適です。

 カシオは操作が簡単で、さっと相手の女性に渡して撮ってもらえるのはいいのですが、スポットライトなどの点光源に弱いのとフラッシュがないので、暗めの酒場ではつらいところです。

 よって、1位「三洋電機 DSC-V1」、2位「ソニー CyberShot」をこの部門の推薦機種とします。


【スキー場で使うためのデジカメ】

DC120  スキー場で使うカメラは、ふつう雪まみれになりますから、丈夫でできれば防水であることが望まれますが、現時点では完全な防水のデジカメは登場していませんので、ビニール袋などで自分で工夫しましょう。

 また、滑りながら撮ったり、ストックを片手で抱えて撮ることになりますから、片手で操作できないと使いにくくなります。ハンドストラップ付きで固定できるタイプがお勧めです。

 液晶画面は、強い日差しのためほとんど使いものにならなくなりますので、光学式のファインダーを備えていることが望まれます。再生するのはロッジなどに戻ってからになるので別途パソコンなどを用意しましょう。

 また、被写体と距離がありますので、望遠がきくズーム機能は欠かせません。また、集合写真などでも逆光の場合が多いので、一応フラッシュがついていたほうが安全です。

 以上の条件を考えると、コダックDC 120ZOOM、コダックDC50 zoomなどの片手でもて、バンドで固定できるタイプがお勧めです。DC50 zoomと兄弟関係のチノンES-3000という手もあるのですが、色が白っぽいので、黒っぽくて雪に落としても目立つコダック系がいいでしょう。ミノルタDimage Vもズーム付きでコンパクトでいいのですが、発売が遅れて、春スキーにも間に合うかどうか微妙なところです。

 お勧めは最新型ということもあり、コダック DC120 ZOOMとします。ただ、防水ではありませんので、実際に使うときは対策をお忘れなく。また、長いストラップを用意して首から下げられるように工夫しないと、両手が使えなくてタバコが吸えず往生します。



【若い女の子と遊ぶためのデジカメ】
DIGIO  このジャンルはセガのDigioで決まりです。自分で撮ったデータをプリクラに持っていて取り込めるという機能は強力で、対抗するものがありません。一度ためしてみると、癖になってしまうぐらい面白い機能です。ぜひ試してみましょう。

 さいきん、色変わりのB、Cモデルや、追加レンズなども登場したので、そのへんの研究も欠かせません。また、Digioは撮り方にコツのいるカメラですので、ワザを磨いて置かないとかえって恥をかきかねませんから注意しましょう。

 また、プリクラ本体の研究、分布調査なども欠かせません。行った先に目当ての機械がなく、データが読めなくてはチャンスを逃してしまいます。ゲームセンターよりも、できるだけ混み合わず、安心感も高いデパート内や、テナントビルの中が狙い目です。お茶にさそいやすいでしょう?


【バイク・ツーリングに最適のデジカメ】
CASIO QV-10A  バイクツーリングは埃と振動との戦いですので、精密機械であるデジカメには過酷な環境です。丈夫で高価なデジカメを持ち歩くよりも、そこそこ丈夫で安い機種を使い捨てる感覚で使いこなしましょう。この分野では、レンズ付きフィルムが一番使われていることから学びましょう。

 また、収納スペースも限られていますので、ウェストバッグにらくらく入るぐらいの小さなサイズが望まれます。

 なにより、操作はシンプルでないと、運転中に……、いや、みんなそんな危ないことはやめましょうね。

 ツーリング中はお互いの距離が離れていて、写真を見せ合うどころじゃないので、宿でTVにつないでみることができる機能が必要です。途中の休憩ポイントで、回し見ができるように液晶も必須です。

 以上の要件を満たすものとしては、カシオ QV-10/10A/11が挙げられます。機能的にはほとんど差がないので、アウトレット関係で安いものを探しましょう。ビックパソコン館のセールなどでは1万以下で売られていることも多いので、要チェックです。
※写真はQV-10Aです。


【ハムスターを撮るためのデジカメ】
 ハムスターを撮るときに大事なのは、暗さに強いこととマクロ撮影が簡単にできることです。夜行性であるハムスターの活発な活動を撮るのは夜になるのですが、フラッシュを焚くと興奮しますので、暗さに強くフラッシュなしで撮れないと撮影に支障をきたします。

 また、ドワーフのハムスターの表情を撮るためにはマクロ機能が必須ですが、せっかく近く寄れても被写界深度(ピントが合う範囲)が浅いとちょっと動いただけでピンぼけになってしまいます。フィルムが共通でレンズのスペックだけで被写界深度がわかる銀塩の世界と異なり、デジカメはこれがわかりにくく、今後の課題となっています。いつの日か、日本ハムスターカメラマン協会(仮称)の研究のもと、「ハムスター録りお勧めデジカメ」が登場することを期待しましょう。

 現状でのお勧めはカシオ QV-10/10A/11です。マクロ時の被写界深度が富士写真フイルムDS-7などのライバルに比べて深く、ちょっと動いたぐらいではピンぼけになる確率が低いことと、小さなボディと回転するレンズを生かしてゲージの中につっこめることがその理由です。

 個人的には光ファイバーをつかってファイバースコープがレンズ部について、トンネルやチューブのなかで眠ってる姿を撮りたいのですが、どこかのメーカでオプションに作ってくれないもんでしょうか。


('97/4/1)

[Reported by date@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC うおっち担当 pc-uocchi-info@impress.co.jp