【周辺】

PHS、電子メール、WWWブラウザ、PIMの4つの機能がひとつの端末で使える

東芝、32kbpsデータ通信対応PHS電話内蔵の携帯情報端末、「GENIO」を発表

GENIO PCV100
'97/4/25 発売

価格:オープンプライス

連絡先:
株式会社 東芝 パーソナル情報機器事業部 Tel.03-3457-2612

 株式会社 東芝は、27日、PHS電話を内蔵した携帯情報端末「GENIO(ジェニオ)PCV100」を発表、4月25日より発売する。価格はオープンプライスだが、店頭では5~7万円台で販売される見込み。東芝では好調なLibrettoと並んで、携帯通信をサポートする製品の柱にしたいとして、年間出荷台数6万台を予定している。

GENIO PCV100 【基本仕様】

 「GENIO PCV100」は、3.5インチ反射型のモノクロ液晶(239×160ドット)を搭載しており、PHS電話として利用する際も、液晶の電話キー表示やPIMの電話帳を利用する。入力は抵抗膜方式感圧式タブレット方式によるペン入力を採用。大きさ(W×D×H)は、155×76.5×20.3mm、重量約220g、体積約215cc。
 記憶媒体は内蔵メモリのユーザーエリア約1MBのほか、スマートメディアに対応している。電池はリチウムイオンの専用電池を採用、待ち受け200時間以上、連続通話150分。PIM機能とPHS機能の電源を別に持つため、PHSの電源を切ってもPIMとして利用できる。パソコンとのデータのやりとりは、シリアルポートまたはIrDAを介して可能。シリアルポートによるデータリンクは、9ピンのRS-232Cインターフェイスを持つWindows 95パソコンをサポートしており、専用クロスケーブルは別売り(5,500円)。IrDAはIrDA1.0準拠の115kbps通信に対応している。

【データ通信】

 データ通信では、4月1日より実施予定のDDIポケット電話グループの「αDATA32」サービスに対応しており、PHSの32kbps通信の業界標準規格「PIAFS方式」およびDDIポケット独自の「αDATA」の両方の通信機能を標準で搭載している。これにより、「αDATA」の、14.4kbps無線モデム通信、14.4kbps無線FAX通信、32kbps無線インターネット通信と、「PIAFS」の32kbpsデータ通信が利用できる。通信機能ではこのほか、ポケベルへのメッセージ送信、「GENIO」同士でのPHSトランシーバ、公衆回線によるメモ送受信(32kbps)機能を搭載している。

【ソフトウェア】  Geoworks社のOSを採用、WWWブラウザや電子メールなどの通信機能のほか、アドレス、スケジュール管理、手書きメモ、ノートなどのPIMソフトを搭載している。
 WWWブラウザ、電子メール機能ともインターネットのダイヤルアップIP接続に対応。WWWブラウザはHTML2.0対応で、オフラインブラウザ機能、一括で必要な情報を受信するURLの予約指定機能などを持っている。電子メール機能では、MIMEエンコーディングに対応、手書きメモなどテキスト以外のデータも添付ファイルとして送受信できる。また、「People」「NIFTY-Serve」などもパソコン通信サービス用のオートログインソフト搭載により、ID、パスワード、アクセスポイントの指定だけで利用することができる。

□株式会社東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/1997_02/pr_j2701.htm
□GENIOホームページ
http://www2.toshiba.co.jp/genio/

('97/2/27)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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