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山田久美夫のPMAレポート 第1弾

PMA前夜、デジカメレポート

PMA  アメリカ最大の写真関係ショーであるPMAが現地時間の20日朝(日本時間21日未明)に、ルイジアナ州ニューオリンズで開幕する。今年はPMA(Photo Maketing Association)と並んで、DIMA(Digital Imageing Maketing Association)も併設され、アメリカ市場もデジタルイメージングの世界へ飛躍が期待されるショーとなっている。
 デジタルカメラの世界にとって、今後最大の巨大市場となるアメリカでのショーだけに、デジタルカメラの分野では先進国といえる日本でも、まだ発表されていない新製品が続々登場する可能性もある。ショーの詳細なレポートは明日以降にお届けするが、ここでは現時点で分かっている新機種について、速報しよう。もちろん、まだ会場には入れないため、Press Roomでかき集めたリリース資料のみでのリポートだ。

●スタイリッシュで低価格の液晶付きモデル、パナソニック“PalmCam”

PalmCam

 まず、松下(Panasonic・正式にはMatsushita Consumer Electronics Company)は、日本国内未発表の普及型モデルを参考出品。ニックネームは“PalmCam”で正式には「PV-DC1000」というモデル。プレスリリースの写真を見ると結構コンパクトでスタイリッシュ。松下グループとしてはこれで3機種ものデジタルカメラを矢継ぎ早に発表したことになる。詳細は開催後にレポートするが、これはなかなか楽しみだし、価格が手ごろな点も好感が持てる。スペックは以下の通り。

【「PV-DC1000」“PalmCam”の主な仕様】


●ペンタックス、いよいよデジタルカメラ正式発表!

EI-C90 EI-C90

 主だったカメラメーカーのなかで唯一デジタルカメラを正式発表していなかったペンタックス(旭光学工業)が、ようやく同社初のデジタルカメラ「EI-C90」を発表した。同機は昨秋ドイツで開催されたフォトキナで参考出品されたものとほぼ同じもののようだ。

 資料によると、1/4インチ 41万画素CCDを採用したモデルで、画像サイズはリコーとほぼ同じ768×560ピクセルと、標準的なVGAサイズより大きく、SVGAに近いもの。画像フォーマットはJPEG準拠と、非圧縮のTIFFをサポート。メモリーは内蔵が2MBあり、それ以外に標準サイズのPCMCIA Type2カードも使える。また、レンズは固定焦点式だ。ボディー単体では光学式ファインダーでの撮影になるが、横に液晶ユニットを装着すれば液晶モニターでの撮影もできる。

【ペンタックス「EI-C90」の主な仕様】


●韓国のSAMSUNGもデジタルカメラに参入

SSC-410N

 昨春のPMAや昨秋のフォトキナでも、デジタルカメラを参考出品していたSAMSUNGが、デジタルカメラ「SSC-410N」を発表。このモデルは3倍ズームレンズ内蔵で液晶モニター付きモデル。サイズはやや大きめで、デザインはApple QuickTake100に近い雰囲気だ。かなり多機能なモデルだけに、価格が気になるところ。

【SAMSUNG SSC-410Nの主な仕様】


●名門ライカもプロ用デジタルカメラを参考出品

Leica S1

 ドイツの名門ライカは、昨秋のフォトキナで公開された同社初のプロ用デジタルカメラ「Leica S1」を、ここPMAでも参考出品する。

 ラインCCDを使ったスキャニングタイプで、実効画素数は2,500万画素相当。レンズはライカの一眼レフ用R型レンズと、レンジファインダー機用のM型レンズの両方が利用できる。完全なプロ用スタジオモデルだが、銀塩の旗頭であるライカとしても、デジタル化への対応で新時代を見据えた展開を進めている点を強烈にアピールするモデルとして注目される。



●「DIGITAL CAMERA DATAGUIDE」の写真

Catalog  なお、会場では現行のデジタルカメラのスペックが一覧できる「DIGITAL CAMERA DATAGUIDE」も配布されている。ああ、すでに数時間後に迫った開催が楽しみだ!

('97/2/20)

[Reporterd by 山田 久美夫]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp