【周辺】

内蔵メモリは4MBで最大120枚の撮影が可能

'97/2/18 発表 標準価格： DSC-V1　80,000円 連絡先： 三洋電機株式会社 AV事業本部ビデオ・システム事業部国内販売部 Tel.0720-70-4184

　三洋電機株式会社は18日、普及型デジタルカメラ「DSC-V1」を3月1日より標準価格80,000円で発売すると発表した。

　DSC-V1は、35万画素CCDや液晶モニター、フラッシュなどを搭載した普及型デジタルカメラ。撮影データは4MBの内蔵メモリによって高画質モード（640×480ドット）で60枚、標準モード（320×240ドット）で120枚の撮影が可能。また、「ボイスメモ機能」と「アフレコ機能」により、画像1枚ごとに音声を6秒間記録することができる。

　液晶モニターには自社開発したという高精細表示可能な2インチ「低温ポリシリコンTFT液晶モニター」を搭載しており、屋外や屋内でも鮮明で解像度の高い画像を再現することができるという。撮影画像データを縮小して9枚同時に液晶モニターに再生できる機能も、他の方式では十分な品質が得られず、「この液晶モニターのおかげで搭載できたもの」と説明している。

　撮影機能の中で特徴的なのは「16画面マルチ撮影機能」で、1画面640×480ドットを16分割（160×120ドット）して0.1秒間隔または0.2秒間隔で連写撮影することができる。この機能で撮影したデータは、オプションのパソコン用ソフトで動画データ（MacintoshはQuickTime、WindowsはAVI形式）に加工することが可能となっている。

　同社では、AV端子によるテレビとの接続が可能なこや、音声付き画像再生を自動で行う「スライドショー機能」の搭載、オプションにパソコンを介さず直接接続による印刷も可能なプリンタを用意したことなどで、パソコンを持たない一般家庭でも楽しめる製品と位置づけており、販売ルートも一般家電AV売り場などに重きを置く方針という。なお、記憶媒体として差し替え可能なメモリカードを採用しなかった理由は「規格が複数存在し、どれが主流になるのかまだ見極めがつかないため、今回は採用を見送った」と説明している。

【主な仕様】

• レンズ：f=5mm（35mmカメラ換算36mm相当）、オートフォーカス F2.8/5.6/11（自動切換）
• 撮影範囲：自動焦点 50cm～無限遠（マクロ20cm～50cm）
• 感度：ISO 80
• ファインダー：光学式と液晶モニターの切換
• 画像圧縮フォーマット：JPEG
• デジタル出力端子：シリアルインターフェイス（最大115.2Kbps）
• 電源：単三アルカリ4本、単三ニカド4本、単三ニッケル水素4本、ACアダプタ
• バッテリ／撮影枚数：アルカリ（400枚）、ニッケル水素（900枚）
  　　　　　　　　　　※光学ファインダー使用、フラッシュ50%OFF、標準モード時
• 外形寸法：138.5(W)mm×65.5(H)mm×43(D)mm
• 重量：260g（電池含まず）

【主なオプション】

• TA方式ビデオ／デジタルプリンタ（DVP-1）　58,000円
• ACアダプタ（DSA-V1）　4,000円
• Windows/Macintosh対応パソコン接続キット（PCK-V1）　8,000円
• ニッケル水素充電器セット（HR-234V）　6,500円
• ニッケル水素蓄電池（HR3UV-4B）　2,000円

【DSC-V1による撮影サンプルデータ】
A4用紙のマクロ撮影	発表会場

□三洋電機株式会社のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/9702news-j/0218dsc.html

('97/2/18)

[Reported by fumitake@impress.co.jp]